クロスカントリースキーの説明

雪上を駆け抜けるスピード競技

クロスカントリースキーとは、雪原をスキーで滑るウィンタースポーツです。斜面を下るアルペンスキーに対して、クロスカントリースキーでは平地を進んだり急な坂を登ったりします。リフトを使うことはありません。

クロスカントリースキーは、アルペンやスノーボード、ジャンプ競技に比べて日本でのテレビ放映が少なく、一般の方の目に触れる機会は少ないため、マイナーなスポーツであると思われるかもしれません。しかし、オリンピック種目にもなっており、ヨーロッパやカナダでは人気のスポーツです。特に北欧(ノルウェー・スウェーデン・フィンランド)では、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人たちが日常的に楽しんでいます。

北日本の小学校では冬の体育の授業として行うところがあり、恩田選手がクロスカントリースキーを始めたのも小学校3年生での授業がきっかけでした。

ちなみに1990年代、荻原兄弟の活躍で注目を集めたノルディック複合はジャンプとクロスカントリースキーを組み合わせて競う競技です。

用具

コース中に平地や登りの多いクロスカントリースキーでは、使用する用具にも特徴があります。

板の幅はアルペンスキーの約半分で、金属のエッジが付いていないため非常に軽くしなやかなつくりになっています。また、スキーと靴はつま先のみが固定され、かかとは固定されていないのがアルペンスキーとの大きな違いです。かかとが上がることにより、平地や登りにおいても、非常にスピーディーに滑ることができます。

ポール(ストック)は肩の高さ近くまである長いものを使います。これはポールで雪面を押す力も大きな推進力になるためです。クロスカントリースキー選手は足だけでなく、腕も使ってスピードを出すのです。

走法

クロスカントリースキーには大きく2つの走法があります。クラシカルとスケーティングです。

クラシカルは雪上につけられた二本の溝の上を滑ります。スキーを交互にキックして進むため、板には滑るためのワックスと、キックするための滑り止めワックスの両方を塗ります。

スケーティングは、アイススケートのように交互に足を開いて進む走法です。スキーの歴史の中では後から考えられた滑り方で、クラシカルよりもスピードが出ます。

種目

クロスカントリースキーの競技は、クラシカルとフリー(スケーティング)の2つの走法に分かれるだけでなく、距離やスタート方法などにより様々な種目があります。

距離では、1.4kmほどのスプリント種目から50km以上滑る長距離系の種目まであり、大会ごとに開催される種目が異なります。もちろん距離だけでなく、コースのレイアウトやアップダウンも大会ごとに異なるため、選手はどんなコースにも柔軟に対応しなければなりません。

スタート方法は大きく2通りあります。一つは全員が同時にスタートするマススタートで、選手の駆け引きが見どころです。もう一つはインターバルスタートで、選手は30秒間隔で一人ずつスタートします。選手同士の接触が少ないため、平等にタイムを比較することができるスタート方法です。最後の選手がゴールするまで、結果がわからないところが見どころです。

これら個人競技の他に、リレー競技も行われます。4人でリレーする種目や、2人でチームを構成し、リレーをしながら交互に3回ずつ走るチームスプリントなどがあります。
国際大会では国別対抗で行うため、応援も大変盛り上がります。

恩田選手が得意とするのは個人戦のスプリント競技です。予選のタイムトライアル上位選手が準々決勝、準決勝と勝ち上がり決勝に出場できます。一日に複数本のレースをこなすため、体力的にも精神的にも強さが要求される競技です。

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