人力による最速の競技 スピードスケート|翻訳会社ブログ

ピョンチャンオリンピック競技:スピードスケートについて

人力による最速の競技 スピードスケート

こんにちは。アークコミュニケーションズで翻訳事業を担当している芳森です。

今日ご紹介するのは、ピョンチャンオリンピックで目覚ましい成績をあげた小平奈緒選手や高木美帆選手など、女子選手の活躍で近年注目が集まっているスピードスケートです。

移動手段からスピード競技へ

欧州では、旧石器時代の昔から、スケートのように人が氷上を滑る行動があったといわれています。当時はあくまで移動の手段でしたが、いつしか人はその速さを競うようになり、時は下って1763年にはイギリスで大会が開かれ、19世紀に入ると日本を含む世界中にスポーツとして広まりました。

ちなみに同じスケートでも、上流階級社会では華やかさを競う方向に進化し、後にフィギュアスケートに発展したといいます。

高速が起こすドラマ

スピードスケート競技は、オリンピックでは個人と団体(パシュート)で競われます。この種目の見所は何と言ってもスピード。スピードスケートは、平坦な場所において人力でスピードを競う競技の中で最も速いスポーツといわれています。その速度は、なんと時速60km。自動車並みのスピードを、厚さ僅か0.9mmの刃を使って人力で産み出すとは驚きです。

また、コーナー中の逆転劇も見物です。このスピードで曲率20数mのコーナーを曲がるのは至難の業で、図らずも減速してしまう選手や転倒する選手もいます。コーナーリングの良し悪しで、コーナーの入り口と出口で順位が異なることもあり得るのです。

パシュートは3人1組の団体戦ですが、リレー方式ではなく、チーム全員が同時に滑ります。対戦する2チームがそれぞれリンクの反対側からスタートし、前のチームが後ろに抜かされた時点で失格になることや、全員が最低1回は先頭を走ることなど、この種目ならではのルールがたくさんあります。スタミナ切れによる失速もあり、最後まで手に汗握る展開に目が離せません。

複雑なスケートの語源

動詞で「滑る」「触れる」、名詞で「スケート(靴)」「接点」などを意味する「skate」の語源は複雑です。一説では、フランス語やオランダ語の源流で主に7世紀以前に話された古代フランク語にまで遡るとされています。日本で言えば、奈良時代以前ということになります。

古代フランク語には「skakkja(竹馬、高足、支柱)」という言葉がありました。この語が古フランス語で「eschace(現在はéchasse)」に変わり、その後、現在のフランス北部にあたる地域で「escache」に、また、オランダ語で「schaats」に変わります。これは単数形でしたが、17世紀にイギリスで複数形の単語と勘違いされ「scates」となり、それを単数に"戻す"形で「skate」になりました。

オランダから「schaats」という言葉がイギリスに流入した経緯には、当時同地に亡命していたチャールズ2世らがイギリスに帰還したことが関連していると考える人もいるようです。語源を探るだけでも、いかにスケートという競技が欧州各地で親しまれてきたか、うかがい知ることができますね。

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