翻訳発注者心得その10 翻訳物の簡単チェック法|翻訳会社ブログ

翻訳会社アークコミュニケーションズのブログ「翻訳発注者心得その10 翻訳物の簡単チェック法」

翻訳発注者心得その10 翻訳物の簡単チェック法

翻訳会社,翻訳物の簡単チェック法

前回のブログ「翻訳発注者心得その9 翻訳会社へのフィードバックの重要性」では、納品された翻訳物を評価して翻訳会社に伝える「フィードバック」の重要性についてまとめました。しかし、翻訳物をチェックするのはハードルが高い、と感じる方も多くいらっしゃると思います。

そこで、今回は番外編として、どなたでもできる翻訳物のチェック法について、日本語から英語の翻訳物を作成した場合を例にご紹介します。

原文と翻訳文のコピーを用意して見比べる「突き合わせチェック」

「突き合わせチェック」とは、原文と翻訳文のコピーを用意して、それらを見比べながら翻訳文に誤りがないかをチェックする方法です。

突き合わせチェックで確認すべきポイントはいくつかありますが、英語があまり得意ではない方でも確認できることが2つあります。1つ目が、日本文の句点(「。」)と英文のピリオド(「.」)を活用して、文章の抜けや漏れがないかをチェックするもの。2つ目が、数字に着目して桁の間違いなどをチェックするものです。

●句点とピリオドを活用して文章の抜けや漏れがないかをチェック

日本文から英文へと翻訳した場合、原則的には両者の文章の数が同じになっているはずです。このことを利用して、日本文の句点と英文のピリオドをそれぞれの原稿の頭から突き合わせながら個数を確認していくことで、翻訳文に抜けや漏れがないかをチェックすることができます。

もし英語が多少でも分かるようなら、文の内容の同一性も併せて見比べることで、より正確にチェックできるでしょう。特に、翻訳後にDTPでレイアウト調整が行われている場合には、文章の場所や改行位置などが微妙に変わっている場合もあるので、ある程度英語が分かっている方が安心です。

●数字に着目して桁の間違いなどをチェック

数字の突き合わせチェックの際には、日本文と英文で数字の表記方法が異なっている場合があることに注意が必要です。特に日本文では漢数字で表記されているものが英文では英単語で表記されていたりすると、チェックの難易度が上がります。そうした時は、以下のような対照表のメモなどを手元に用意しておくと安心です。

  • 1,000⇔1千⇔thousand
  • 1,000,000⇔100万⇔million
  • 1,000,000,000⇔10億⇔billion
  • 1,000,000,000,000⇔1兆⇔trillion

なお、突き合わせチェックを行う際には、比較済みの箇所に赤点などのマークを打ちながら行うと、後からチェック済みかどうかが分かりやすくなります。

間違いが許されない固有名詞のチェック

人の名前や会社名、部署名、商品名、地名などの固有名詞は、原典にあたって確認するのが基本です。

人物名については、翻訳前の原文と突き合わせて確認するとスムーズです。役員クラスなら、会社のパンフレットやホームページにも掲載されていることが多いのでそちらも参考に。日本人の名前を英文にする際には、漢字の読み間違いがしばしば発生するので注意が必要です。

会社名・部署名・製品名は、会社のパンフレットやホームページなどを見て確認しましょう。大文字・小文字、スペースの有無、法人の種類(Inc.、Ltd.、Corp.、Co.など)などが要チェックポイントです。参照すべき資料がない場合は、総務や人事など社内の分かる部署に問い合わせましょう。

地名は、インターネットの検索エンジンを使って情報を確認しましょう。表記が微妙に揺れているケースもあるので、できるだけ信用のおけるウェブサイト(政府、大使館、自治体などのウェブサイト)をソースにすると安心です。

全体のクオリティに影響する「目立つ間違い」をチェック

最後に、「目立ちやすい間違い」という観点から、特に気を付けるべきチェックポイントについてお話しします。それは文章の「タイトル」と「見出し」のチェックです。

これらは「あとでまとめてチェックしよう」と考えてチェックを飛ばしてしまいやすいものです。しかし、タイトルや見出しは文字飾りが入ったりフォントサイズが大きかったりするので、間違いが「悪目立ち」しやすいもの。文章を読む側も、こうした目立つ部分に間違いがあると、文章全体のクオリティが低いんじゃないか、という印象を受けてしまいます。ですから、タイトルと見出しは特に気を付けてチェックすることをおすすめします。

今回、ここまでご紹介してきたチェック法については、コラム「翻訳文の簡単チェック法」にてより詳しく解説していますので、こちらもご参照ください。

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