翻訳発注者心得その3 翻訳会社の品質管理法を聞く|翻訳会社ブログ

翻訳会社アークコミュニケーションズのブログ「翻訳発注者心得その3 翻訳会社の品質管理法を聞く」

翻訳発注者心得その3 翻訳会社の品質管理法を聞く

翻訳会社,品質管理法

前回までのブログでは、翻訳の品質を決める要素として、「最適な翻訳者を選ぶ」ことと、「翻訳開始前の準備に手間をさく」ことの2つを挙げ、それぞれ詳しくご説明しました。実は、もう1つ重要な要素として、「翻訳会社の品質管理法を聞く」ことが挙げられます。

今回は、「聞く」ことの大切さについてご説明するとともに、翻訳会社が行っている品質管理法の例をいくつかご紹介します。

品質管理法を聞くことの意味

例えば家電製品を購入する際に、製造工程の品質管理法まで確かめて購入することはあまりないでしょう。しかし、翻訳のような少量多品種の製品(翻訳文)を小さな工場(会社)で生産(翻訳)する場合、世界に名だたる日本の家電メーカーのようにブランドを信じてそのまま購入(発注)するわけにはいかないのが実情です。そこで、あえて品質管理法を「聞く」ことによって、翻訳会社の品質管理法を知るとともに、「翻訳の品質を重視している」スタンスを翻訳会社に伝えることが大切になってくるのです。

では、翻訳会社が行う品質管理にはどのようなものがあるのでしょうか。例えば「誤訳・訳抜けを防止するために、翻訳者が訳したものを別の人間がチェックする」、「翻訳ばらつきを防止するために、1人の翻訳者がすべての翻訳物を見直し語句を統一する」などの方法が挙げられます。また、翻訳者自身の作業品質を確保することも、翻訳会社の重要な品質管理手法の1つといえます。

それぞれについて、解説していきましょう。

翻訳会社の品質管理手法

誤訳・訳抜けを防止するためには、翻訳者が訳した文章を別の人間が全文チェックすることが役に立ちます。また、場合によっては、数ページを抜き出してチェックする方法もあります。これらの選択は、翻訳にかけられる時間やコスト次第になります。

また、複数の翻訳者で作業をする場合には、翻訳者間で発生する「語句のばらつき」を抑える工夫も必要です。ばらつきを抑えるためには、例えば1人の翻訳者がすべての翻訳物を見直して語句を統一する方法や、スタイルガイド・用語集に沿って翻訳するなどの方法があります。

特に原文の文字数が多い場合、納期やコストの都合上、翻訳のやり直しは大変難しくなります。ですから、誤訳や訳抜け、翻訳ばらつきを抑えるための品質管理プロセスを翻訳会社がしっかり計画することが重要です。お客さまの立場から、どのようにこれらのプロセスを整えるのか事前に翻訳会社に聞いておきましょう。

翻訳者の作業品質を確保する

ほとんどの翻訳会社は翻訳者の方に翻訳を依頼します。ですから、翻訳者の作業品質を確保するのも、翻訳会社の大切な仕事の1つになります。

翻訳会社は、以下のような方法で翻訳者による翻訳品質を確保しています。

1.採用時点で評価する

翻訳者を採用する段階で、実力値をしっかりと見極めます。

2.実際のプロジェクトを通して評価する

実際の翻訳プロジェクトを通じて、翻訳者のプロフェッショナル度(翻訳品質はもちろん、納期を守れるかなど)を測ります。

3.プロジェクトに最適な翻訳者を選ぶ

翻訳者には得意な分野とそうでない分野があるので、プロジェクトごとに最適な翻訳者を見極めてアサインすることも翻訳会社の重要な役割です。お客さまの立場からは、ドキュメントの内容や使用目的などの情報を翻訳会社に十分に伝えることが有効でしょう(詳しくは「翻訳発注者心得その1 最適な翻訳者を選ぶ」をご覧ください)。

4.翻訳者がスキルアップできる仕組みをつくる

チェッカーなどからのフィードバックを翻訳者に返すなど、翻訳者がスキルアップできる仕組みづくりを行います。

家電などの製造業では、品質保証(管理)部という部署が、不良品を市場に出さないためにさまざまな仕組みをつくっています。しかしそもそも、不良品を製造し続ければ、市場に不良品は必ず漏れ出てしまいます。それと同じで、翻訳そのもののミスの少なさは、全体の品質やコスト・時間に大きな影響を与えます。そうした意味でも、このような翻訳者の作業品質の確保にはとても大きな意味があるのです。

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