翻訳発注者心得その4 翻訳におけるレイアウト調整はあくまで別作業|翻訳会社ブログ

翻訳会社アークコミュニケーションズのブログ「翻訳発注者心得その4 翻訳におけるレイアウト調整はあくまで別作業」

翻訳発注者心得その4 翻訳におけるレイアウト調整はあくまで別作業

翻訳会社,品質管理法

前回までのブログでは、翻訳の品質を決める要素として、「最適な翻訳者を選ぶ」こと、「翻訳開始前の準備に手間をさく」こと、「翻訳会社の品質管理法を知る」ことの3つをご説明しました。これらは、「原文読解力」「内容理解力」「表現力」に注目して、翻訳の品質を上げることを目的にした心得です。もちろん、こうした品質向上策は重要で本質的ですが、意外にもお客さまの満足度には、これら以外の翻訳文の「仕上がり」に関する要素が影響を与えることが多くあるので注意が必要です。

今回は、そんな仕上がりを決定する一つの要素である、「レイアウト調整」についてご説明します。

翻訳におけるレイアウト調整とは

翻訳におけるレイアウト調整とは、原文を翻訳することによって崩れてしまったドキュメントのレイアウトを調整する作業のことをいいます。

ご存じとは思いますが、英語を日本語に翻訳すると、文章の長さが変わってしまいます。見出しなどは日本語の方が短くなりますが、本文は日本語にすると長くなってしまう傾向があります。逆に日本語を英訳する際にも、例えば2文字で書かれている熟語を英訳するととても長い文になってしまうことが見受けられます。このように翻訳によって文章の長さが変わってしまうことで、例えばPowerPointのテキストボックスに文字が収まりきらないなどの不具合が生じます。

ほかにも、原文に目次やレファレンスがついていれば、それらを翻訳後のドキュメントでも再現しなければなりません。また、ホームページ翻訳の場合には、文字コードの設定などを適切に行い、ブラウザで正しく表示されるようにする必要があります。こういったレイアウト調整のことを翻訳会社では「DTP作業」と呼ぶ場合があり、一見「翻訳」とは無関係に見えるこのDTP作業の品質がお客さまの満足度を左右する場合もあるのです。

DTP作業は有料のオプション

翻訳会社が言う「翻訳」とは普通、「原文の文字を単に訳文で置き換えること」を意味しています。つまり、レイアウト調整を行うDTP作業は原則的に翻訳作業には含まれておらず、翻訳会社がDTP作業を行う場合には、有料のオプションとする場合が一般的です。もしレイアウト要素のある翻訳作業の際、翻訳会社からの見積もりにDTP作業が含まれていない場合には、お客さま自身がレイアウト調整をなさることを前提にしている可能性があるので、その時は確認が必要です。

翻訳会社に「仕上がり」のイメージを伝える

例えば、原文がテキストだけで作られた簡単な資料であれば、そのまま訳文に置き換えるだけでお客さまのニーズを満たせるでしょう。しかし、Wordの作図機能が使われていたりExcelで作られた表が貼り付けられていたりすると、そのまま訳文を当てはめるだけではきちんと全文が表示されないなどの不具合が生じる可能性があります。

お客さまにとっては翻訳されたあとのドキュメントの「仕上がり」も大切な要素であり、そのためのDTP作業も翻訳会社が行うものと認識されている場合が多くあります。その一方で、翻訳会社は翻訳とDTP作業を別個のものとして扱うのが一般的。ですから、翻訳会社はその点についてお客さまにご理解いただけるよう説明した上で作業に入る必要があります。

レイアウト調整も施された見栄えのよい「仕上がり」が必要な場合は、翻訳されたあとのドキュメントの「仕上がり」イメージを翻訳会社にお伝えいただくことを前提に、DTP作業も合わせてご依頼いただくと良いでしょう。

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