翻訳発注者心得その7 「請負」と「派遣」どちらが適切?翻訳サービスの種類を知ろう|翻訳会社ブログ

翻訳会社アークコミュニケーションズのブログ「翻訳発注者心得その7 「請負」と「派遣」どちらが適切?翻訳サービスの種類を知ろう」

翻訳発注者心得その7 「請負」と「派遣」どちらが適切?翻訳サービスの種類を知ろう

翻訳会社,品質管理法

翻訳作業を外部に発注する場合、原文を翻訳会社に預けて翻訳してもらう請負サービスと、翻訳者をお客さまの会社に派遣する派遣サービスの2つの方法があります。一般的に「翻訳サービス」と言えば、ほとんどのケースは前者の請負サービスを指して言いますが、派遣サービスにも多くのメリットがあるため、比較検討の上、最適なサービスを選ぶことをお勧めします。

ただし実際には、派遣サービスを提供できる翻訳会社はそう多くはありません。なぜなら、派遣サービスには厚生労働大臣の「労働者派遣事業許可」が必要だからです。このため、多くの翻訳者派遣は、人材を豊富に擁する大手派遣会社からの派遣に頼っているのが実状です。一方、アークコミュニケーションズでは、お客さまの翻訳をあらゆる角度からサポートすべく、請負サービスと派遣サービスの両方を提供しています。

今回は、翻訳業務を発注する際に、お客さまにとって最適な選択をしていただくために、翻訳の請負サービスと派遣サービスについてそれぞれの特徴を比較してみたいと思います。

「請負」と「派遣」2つの翻訳サービスを比較

翻訳品質

翻訳の品質は一般的に、翻訳者の「語学力」と「理解力」に依存すると言って良いでしょう。この切り口から、請負サービスと派遣サービスの品質について見てみましょう。

請負サービスでは、発注先の翻訳会社がお客さまのご要望と翻訳するドキュメントの内容によって、最適な翻訳者をアサインします。さらに、必要に応じて複数の翻訳者が対応したり、チェッカーという翻訳品質を確保するための要員も社内で準備します。このようにして請負ではドキュメントに最適な「語学力」を確保することができます。

派遣サービスでは、翻訳者がオンサイトで作業することで、お客さまの会社特有の用語や事業背景を十分に理解した上で翻訳にあたります。また、翻訳作業を繰り返すことで翻訳者の理解が深まり、さらに品質を向上させることができます。このように派遣では、翻訳者の「理解力」を高めて翻訳品質を高めることができるメリットがあります。

納期

納期の観点からは、請負と派遣それぞれのサービスで得手不得手なドキュメントがありますので、単純な比較はできません。お客さまの側がそれぞれの特性を理解した上で、最適なサービスを選び発注することが大切です。

請負サービスは、ある程度大きな規模(文章量)を持ったドキュメントの翻訳に向いています。お客さまの希望する納期に応じて複数の翻訳者が対応することも可能であるために、原則1人で翻訳を行う派遣サービスと比べると、こうした長文ドキュメント翻訳の納期に優れる特徴があります。また、派遣とは異なり、夜間や休日にも柔軟に対応可能であり、結果的に短納期を実現できる場合もあります。

派遣サービスは、ボリュームの少ないドキュメントをある一定期間、高頻度で翻訳するような場合に向きます。翻訳には、ドキュメントを翻訳している時間以外に、事前の打ち合わせや準備などの時間が必要です。特に、似た内容のドキュメントの翻訳を繰り返して行いたい時、派遣であればこうした時間が翻訳ごとに発生しないので、結果的に短い時間で翻訳できる場合があります。

機密保持

機密保持に関しては、ドキュメント翻訳を外部に発注するという観点から不安を抱くお客さまもいます。この点で派遣による翻訳は、お客さまの社内でクローズドに翻訳作業ができるメリットが大きくあります。

請負サービスの場合は、発注先の翻訳会社のセキュリティレベルに依存しますから、一概にセキュリティレベルが低いとは言えません。プライバシーマークを取得するなど普段からセキュリティに神経を使っている翻訳会社を選ぶことが大切です。もしドキュメントを外部作業することに躊躇するのであれば、請負サービスでも社内ネットワークにアクセスできるポイントで作業する、といったような対応も可能ですので、ご相談ください。

コスト

コストも納期と同様に、請負と派遣それぞれにメリットとデメリットがあります。請負サービスは基本的に原稿の文字数によって料金が決まります。一方で派遣サービスは、派遣者の時間単価と就業時間で料金が決まります。この点を押さえておけば、翻訳の内容に合わせて比較・判断が容易になると思います。

派遣サービスは、翻訳業務の有無に関わらず、派遣者をある一定期間確保するため、就業時間の変動要素はあるものの「定額課金制」と言ってよさそうです。このため、就業時間内であれば、翻訳者の稼働率を高めることによってコストパフォーマンスを高めることができます。しかし、もし翻訳業務がない場合は翻訳者の手が空いてしまうことになり、一方でその間も料金は発生するので無駄が生じてしまいます。派遣翻訳者の適切なマネジメントが必要なサービスだと言えるでしょう。

「請負」と「派遣」どちらを選ぶか

それでは、請負サービスよりも派遣サービスが適切なのはどういったケースがあるでしょうか?以下にその例を列記してみたいと思います。

  • 長期にわたって社内で規模の小さい翻訳ニーズが発生する時
  • 一定の期間内、高頻度で気軽に翻訳を依頼したい時
  • 極めて高レベルのセキュリティが要求される時

このように翻訳向けの請負サービスと派遣サービスは、それぞれの特徴に応じて利用に適したシーンがあります。請負しか対応できない翻訳会社は当然請負サービスを薦めてきますし、派遣会社は翻訳者の派遣を薦めてきます。しかし大切なのは、この2つのサービスをお客さま目線で公平に比較検討し、お客さまにとっての最適解を導き出すことです。それには、アークコミュニケーションズのような翻訳者派遣にも対応できる翻訳会社に相談することが一番の早道でしょう。

関連サービス

このページの先頭に戻る