品質に対する理念

“高い品質を生み出すことは余計なコストがかかることではなく、利益を生み出すことである”とアークコミュニケーションズは信じています。
弊社では、製造業の品質管理の考え方を基に、「要求される品質の明確化」「翻訳者と品質チェック担当者の独立」「品質レベルの均一化」を柱として翻訳サービスを提供し、お客様の満足度を上げながらアークコミュニケーションズも潤う「WIN-WIN」の関係を築くことをめざしています。
私たちの翻訳サービスにおける品質に対する考え方と取り組みについて順にご紹介します。
求められる品質の明確化
プロジェクトマネージャーが品質・コスト・納期を適切に管理
アークコミュニケーションズでは、経験豊富なプロジェクトマネージャー(翻訳コーディネーター)が各案件についてお客様の要望を伺い、適切な「品質」と「コスト」「スケジュール」で納品できるよう案件を管理します。
プロジェクトマネージャー間では翻訳者データーベースが共有されており、内容や目的に合わせてそれを得意とする翻訳者を選定することが可能です。また、翻訳コストを予算内に収められるよう、Trados、SDLX、Idiom、PassoloといったCAT(Computer Assisted Translation)ツールや弊社が独自で開発したテキスト解析ソフトを駆使して翻訳負荷を軽減したり、世界各国にちらばる翻訳者やビジネスパートナーと連携して納期を縮める工夫をするなど、お客様に最適な翻訳サービスを提供するための重要な役割を担っています。
翻訳の品質向上とコストの最適化
「品質に力を入れれば入れるほどコストが高くなるでしょう? そこまで品質にこだわって利益を出せますか?」と聞かれることがあります。はい、出せるケースがあります。私たちは、品質に手間をかければコストも下がるという、お客様にとって最適ポイントがあると信じているのです。
なぜなら、手間を惜しんだことでお客様にトラブルが起きたり、翻訳のやり直しが発生したりして、かえってコストが高くなることを経験しているから。品質にかける手間とコストは下のグラフのような関係にあり、翻訳のコストとお客様の満足度を最適化することができるのです。
翻訳者と品質チェック担当者の独立
厳しい審査を通ったハイレベルな翻訳者が多数
アークコミュニケーションズには、合格率5%という厳しいトライアル(実際に分野別の課題文1ページ程度を翻訳し内容を評価する制度)をパスした翻訳者が多数登録しています。
難関を突破した優秀な翻訳者たちは、複数のプロジェクトマネージャーによる面接での評価と、仮登録期間の仕事の評価によって得意分野ごとにランク付けされるほか、業務の中で、チェッカーやお客様、プロジェクトマネージャーから翻訳内容のフィードバックを受けて日々精進していきます。また弊社では年に一度、年間優秀翻訳者を表彰しており、翻訳者同士が腕を競える環境も整えています。
ネイティブ翻訳者と日本人翻訳者が共同で翻訳を実施
翻訳は、単に日本語を外国語に、外国語を日本語に変換すれば良いというものではありません。元の原稿で述べられている内容や意図、格調を十分にくみ取り、文化的要素や発想法の違いを考慮しながら、翻訳先の言語で新たに世界を構築する必要があります。
そこで弊社では、各言語のネイティブ翻訳者と日本人翻訳者が、原文の解釈ミスや翻訳ミスがないかどうかを互いにチェックし合いながら、翻訳作業を進めています。
例えば日英翻訳の場合、日本語に通じたネイティブ翻訳者が英語に翻訳した後、日本人翻訳者が英語をチェックし、原文の意味をきちんと反映できているかなどを確認します。
担当する翻訳者は、各分野の背景知識にも深い見識を持っています。目に見える部分、見えない部分、両方に注意を払ってこそ品質の高い翻訳が完成するのです。
二重、三重の確認を重ねてミスのない翻訳を実現
どれほど優秀な翻訳者でも、人間である以上うっかりミスをおかすことがあります。そのため、一次翻訳が終わった後に、別の翻訳者(チェッカー)が翻訳漏れや、数字・固有名詞などに間違いがないかなど、一字一句にいたるまで内容を確認。不具合がある場合は、翻訳者に戻して翻訳をやり直しさせます。
DTP制作後など、レイアウト作業が終了した後の確認作業も重要です。特にタイ語など言語によっては、「声調記号浮き」や「改行位置のずれ」によってバランスが崩れ、意味が分からなくなってしまう場合があるため、ネイティブ翻訳者や品質保証部がチェックを行います。
最後は、プロジェクトマネージャーが抜き取り検査をしてお客様に納品します。こうした2重、3重の確認を重ねることで、ミスのない翻訳を実現します。
品質レベルの均一化
作業メンバー間の情報共有で品質のばらつきを防止
数万ページにもおよぶ文章やローカライゼーションなどの大規模案件などでは、数人から数十人の翻訳者が作業にあたります。その際、用語や表記などの一貫性の欠如といった担当者による品質のばらつきを抑えるしくみをアークコミュニケーションズでは導入しています。
作業指示書の配布
翻訳者が作業する際の指針を作成し、翻訳者はその指針に沿って翻訳作業を進めます。そのほか、スタイルガイドや用語集などの情報も、作業メンバー全員に共有されます。
サンプル制作
作業を始める前にサンプル翻訳を行い、作業指示書で伝えきれない詳細を共有しています。
コミュニティサイトの構築
実際に作業を始めてから生じた疑問や用語の統一ルールなど重要な情報は、すべてグループウェアやメーリングリストを使って作業メンバー全員に共有しています。
トライアル翻訳を担当した翻訳者が受注後も担当
事前に翻訳品質をご確認いただく「トライアル翻訳(無料)」は、受注後に担当することを想定した翻訳者が対応します。そのため、お客様にとっては「トライアル翻訳では品質がよかったのに納品物は違った」ということがなく、弊社も、お客様から品質に関するご要望を発注時に伺って対応することが可能です。
単なる翻訳にとどまらないトータルソリューション力
翻訳は目的ではなく、あくまでも手段。お客様が翻訳サービスをご依頼されるのは、本来の業務を遂行されるためのファーストステップだと考えています。
アークコミュニケーションズでは、カタログや会社案内、CSRレポートなどの翻訳から、翻訳業務以降に必要となるDTP制作や画像編集、システム導入といった運用サポートをワンストップで提供するサービスを行っています。翻訳とその後の業務を一括でご依頼いただくことで、コスト削減やスケジュール短縮などの効果があります。
こうしたサービスをご提供できるのは、効果的、効率的なコミュニケーションサービスの提供を標榜するアークコミュニケーションズの強みです。
- A社事例:翻訳テクノロジーを活用し短期間で大量の翻訳を実現
- B社事例:ツールを駆使した大規模なIT系翻訳
- C社事例:E-Learning教材の翻訳と在庫管理・配布をワンストップ支援
- D社事例:SOX法対応に関する大量の報告書の短期間での翻訳と通訳派遣
- E社事例:高い頻度で更新する200種類以上の文書の翻訳と管理をトータル支援
- F社事例:1,000ページを超える翻訳文書の受発注処理・在庫管理
- G社事例:米国本社社長の社員向けメッセージやプレスリリースの翻訳と配信サポート
<参考情報>納品される翻訳物の品質を上げるコツとは?
翻訳会社からの納品物に対する不満を、仕方ないとあきらめていませんか?
「社内用語や専門用語は翻訳会社に任せられない」「章ごとに翻訳品質がバラバラ」「似た内容なのに訳が変わっている」――こんなお悩みをお持ちであれば、発注の際にちょっとした工夫を心がけてみてください。
ポイントは2つ。
- 翻訳会社といかに情報共有できるか
- 品質に関する要求をどれくらい伝えられるか
アークコミュニケーションズでは、満足のいく翻訳品質を手に入れるために心がけたい「7つのルール」をまとめました。PDF資料でもダウンロードできますので、ぜひご活用ください。