対談記事

2011年7月

グローバル企業のインナーコミュニケーション戦略
-ソニー株式会社様の場合-

作り手の気持ちが良質な情報を生む

佐藤:今回は最初にPSGに伺ってみなさんとお話をし、現状とご要望の把握を行い、これをもとにしてさまざまな提案を行うという流れで作業を進めました。お客様とご一緒にイントラサイトのあり方にまで踏み込んで考え方を固めていくという作業は、非常にいい経験でしたし、面白かったです。

植田様:できあがったものを見たとき、「ああ、これこれ」という感じでした。イメージどおりのものを目の前にすると、自分は具体的に思い浮かべていたわけではないのに、不思議とすんなり腑に落ちるんですね。

三苫様:単にデザインを作り直してWebサイトを構築するというだけでなく、コンサルティングも含め、コンテンツをどうするかといったところから相談に乗っていただいたのは大きかったですね。自分たちがどんな情報を提供すべきなのか、そのために何をすべきなのかが明確になりましたので、運用のなかでも迷いがなく、モチベーション高く取り組めています。

柴田:そう言っていただけるのは現場としてはとても嬉しいです。植田様や三苫様としっかりコミュニケーションできたことが、今回のプロジェクトの成功要因だと考えています。プロジェクトが進むに連れて次第に皆さんのモチベーションが高まっていくのを肌で感じましたし、気持ちが入っているな、という印象を強く受けました。

植田様:気持ちというのは大事ですね。三苫さんの書く原稿もそうですが、きちんとしたコンテンツを作ろうとするとやはり書いている側の気持ちが入ってくるじゃないですか。事業本部長からのメッセージにしても、すごく忙しい中で飛行機の上で書いている。それが伝わってくるんです。長い文章を書けばいいというものではありませんが、きちんと言葉で伝えるという力は今の時代は衰えつつあるのかなと思うんです。昔ほどみんな言葉を知らないし、難しい四字熟語も分からない。だから、短いフレーズで気軽に発信するといったものが受けていますが、昔ながらの"かわら版的"にイントラサイトのコンテンツを作っていくというのは意味があることだと考えています。

グローバルの情報が面白い!充実した情報サイトへの進化

大里:最後に、PSGのイントラサイトの目標を伺わせていただけますか。

植田様:今後はさらにグローバル化を推し進めていきたいと考えています。日本語文化というのはあうんの呼吸とか目配せとか、話さなくても理解するという文化なので、どうしても英知を集めるということが苦手になってしまうような気がしています。世界に向けてビジネスを展開していればさまざまな話題があるはずですが、多くの場合それを十分に拾えていない、あるいは共有できていないという確信犯的な仮説を持っています。なので、PSGのイントラサイトでは、グローバルでお客さまが困っていることや現場のいい話を集めてくるということをやっていきたいですね。最終的には、英語でコンテンツが書かれているグローバルのイントラサイトの方が面白いという話になり、日本の拠点でも当たり前のようにそれを読むという逆転現象を起こしたいと考えています。情報共有スキームをどう作るか、コンテンツをどうするか、翻訳をからめてどう表現するかなど、これからもご協力をお願いします。

大里:こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。本日は長い時間、ありがとうございました。

インタビューを終えて

グローバル展開のお話に中に「言葉の力」「かわら版的」など、「社内報的王道」を散りばめて熱く語って下さった植田さん、とても印象的でした。三苫さんをはじめ、ソニーの方たちとの仕事は、コラボレイティブで刺激的、そして楽しい!といつも感じます。ソニーのこんな素晴らしいDNAを皆様にもお届けしたい!と強く思ったインタビューでした。