対談記事

2023年7月

昭和音楽大学副理事長に多様化する音楽教育について聞く

「僕らが言いたいのはこういうこと」

兵頭:今回、Webサイトリニューアルを弊社で担当させていただきましたが、ご感想はいかがでしたでしょうか?

伊藤様

伊藤様:最初の印象は、とにかくレスポンスが早いことです。最初にコンタクトしてから数日後にはリニューアルに関する資料やデザイン案など、リニューアル後がイメージできる資料をいただけた記憶があります。その後のシステムに関するお話も納得できましたし、翻訳事業も手掛けておられる点で、今後の情報発信の強化を考えたときに良いサポートがいただけるという期待感もあり、迷うことなく決めることができました。

兵頭:制作を進めていく上で、昭和音大の皆様が本当に協力的で、非常に助かりました。大学サイトは情報量が多い上に、ターゲットユーザーが多岐にわたりニーズも異なるので、どう整理するかで苦労するのですが、お互いの意見を交換しながらスムーズに決定できたのはとてもありがたかったですし、いい経験でした。

伊藤様:営業の方たちの本学の要望を把握・提案する対応力、スピード感なども素晴らしかったですが、わたしたちに寄り添ってくれる設計や進行管理、さらに様々なアイデアのご提示など、とても勉強になりました。

下八川様:作っていただいたWebサイトを最初に開けたときに、「僕らが言いたいのはこういうことなんだ」と感じました。学生が発表に向けて準備している感覚が、映像からひしひしと伝わってきて、そんなところに共感する人が入学してくれるといいなと思いました。映像の使い方やわかりやすく使いやすいサイトの作り方など、とても勉強になりました。

大里:何よりも嬉しいお言葉をいただき、ありがとうございます。わたしたちのミッションステートメントは「お客様の思いや本質を、わかりやすく世界に伝える」ですので、お力になれて安堵しました。

下八川様:リニューアル後はユーザー数も着実に増えていますし、これが定着していくことを願っています。ただし、アクセス数やユーザー数の問題だけではなく、感覚的にターゲットとなるセグメントの人たちが見てくれている状態と考えられるので、この出来具合はとても興味深かったですね。4月からの結果しかまだ出ていないので、これから想定以上の結果が出てくるのではないかと期待しています。本当にありがとうございます。

兵頭:アクセスの質も重視しておられるのですね、貴学らしい考え方だと思いました。

下八川様:わたしも長くこの学校で仕事をしてきましたので、学生が持っている感覚はある程度わかっているつもりです。その感覚を、言葉だけではなく、昭和音大に入学したい人たちに向けてうまい具合に表現していただいたのには感謝しています。わたしたちが気づかないところで、ぴったりのサイトを作っていただいたのは本当に驚きです。

佐藤:いろいろとご理解を賜り、大変感謝しています。

言葉を真正面から捉える新コース開設

大里:新しいコースをご開設されると聞きました。

伊藤様:はい、来年の4月から新たに「声とことばの創造表現コース」というコースを開設します。想定する将来の職業例としては、声優のほか、ボーカリストやラジオパーソナリティ、MC、アナウンサーという「言葉を扱う職業」となります。そういう授業を専門学校ではなく大学で学ぶことのできるメリットは大きいと考えています。

下八川様:声のお仕事をされている方たちにヒアリングすると「マルチに仕事をする技術が必要」であることがわかりました。そこで、声優など、声の仕事をするためにどういう勉強が必要なのかいろいろと調べました。もちろん声を出すことも大切ですが、そのときに「言葉を認識する」ということの重要性をひしひしと感じたのです。

声楽の先生にそうしたコンセプトを話したところ、普段から「言葉をしっかり表現できる人を育てたい」という思いを抱いている先生が多くいることがわかりました。特に音楽大学生は「言葉の内容」よりも「音楽」から入ってくるので、「言葉自体を正面から捉えることはすごく面白い」という考え方を発展させてやってみようということになりました。

兵頭:わたしがもし学生のときにそのコースのことを知ったら、きっと入りたかったと思います。声優オーディションなどの広告も世の中にはたくさんありますし、需要は大きいのではないかと思います。

大里:学生にもっとも近い兵頭がそう申しているので、学生さんもきっと集まるのではないでしょうか。Webサイトについては、今後、どのように発展させていきたいとお考えですか?

伊藤様:英語圏を含む外国版のサイトをアップデートしたいとも考えています。本学は特に中国からの留学生が非常に多いので、彼らを意識した外国語サイトの必要性を感じています。

大里:入試に関する情報は万国共通なので、客観的な事実やリクワイアメントから翻訳を始められるのがよろしいかと思います。ぜひ、お手伝いさせてください。

本日は貴重なお時間をいただき、まことにありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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