対談記事

2013年12月

まったく新しい会社のまったく新しいブランドを作る - 日産自動車・三菱自動車の合弁会社 株式会社NMKV

NMKVをもっともよく知るパートナーに

佐藤:Webサイト制作の議論の中でも、NMKVの役割について、という議題で制作会議の半分以上を費やした印象があります。

中澤様:それまで業務に追われていてなかなか社内でNMKVのブランドについて議論する機会がありませんでした。そこで、Web制作を重要なプロジェクトと位置づけて、外部の力を借りつつ「NMKVとは何か」を整理しようと考えました。ですから、私たちの業務を理解し、共に考え、それを具体的に言葉やビジュアルで表現できる会社、という基準でパートナーの選定を行ったんです。

佐藤:オリエンテーションでクルマのビジュアルは使えない、でもクルマの会社であることをアピールしたい、と言われたのがとても印象的であると同時に、これは大変だな、と正直思いました(笑)。非常に戸惑いましたが、同時にこれはやりがいがあるな、と気合いが入りました。

髙濵様:何社にもお会いしましたが、私たちのオリエンテーションやWeb制作要望に込めたニュアンスを一番正しく理解し、表現してくれたのが御社でした。中にはおっしゃっていただければ何でもします、受け入れます、というアプローチの会社もあったのですが、それは私たちの望んでいることではありませんでした。御社は逆に、私たちの要望を正しい正しくないとジャッジしながらいい方向に進めようというアプローチをされてきたので、これはきっといいキャッチボールができるな、と直感しました。

大里:ご期待・ご要望に添ったプロジェクトになったでしょうか。

髙濵様:プロジェクトは期待通りでした。漠然としたイメージで会議に入り、会議を終えるとそれがすっきりします。翌週にはそれが具体的な形になって「ああ、こう考えていたのか」と発見しつつ、また新たな課題が見えてくる。そんな繰り返しでしたが、こういうプロセスが大切だな、と痛感しました。

中澤様:Webサイトは、社内でも両親会社でも、多くの方たちから好評をいただいています。また、オフライン式のメディアセッション資料の翻訳をお任せした時にも、内容を確認したCEOから「アークに頼んでよかった」という言葉がありました。NMKV社外で一番NMKVのことを理解してくれているパートナーだと感じています。

NMKVの未来-日本の軽自動車を超えて

大里:最後に、NMKVが目指す将来像をお聞かせいただきたいのですが。

中澤様:まずは国内での評価を定着させることが目標となりますが、これから様々な展開が考えられると思っています。日産・三菱とくれば、誰もがEV車を期待されるでしょう。軽自動車というと燃費性能の向上が求められる風潮ですが、それだけでは限界があります。EVは、特に環境負荷軽減など、さまざまな問題を解決する可能性を持っていますので、ぜひ取り組みたいですね。それと同時に、グローバル化が重要な課題です。日本独自の規格である軽自動車がグローバル、というと少し不思議かもしれませんが。

佐藤:素人考えですが、普通は軽自動車を質感の高いものにするという発想から始まると思うのですが、NMKVの場合は、登録車品質の一番小さな車を作ろうとしたらそれが軽自動車の規格だったという、いわば普通と逆の発想をもっておられるように、会議や取材などを通じて感じました。

髙濵様:そういう面はあると思います。私たちが企画・開発するクルマは国内仕様、そこでしか通用しないというものではないと自負していますし、日産・三菱のリソース力・技術力をもって、広くグローバルに展開してみたいという思いが強くありますね。

中澤様:NMKVは今の段階ではまだ黎明期で、成熟期はまだまだ先にあります。ですから、さまざまなチャレンジを続けていきたいですし、両親会社からもそれを期待されていると思っています。

大里・佐藤:今日はどうもありがとうございました。