対談記事

2017年1月

スカパーJSAT アニュアルレポートを刷新
企画から制作までトータルで請け負いグローバルIRに貢献

デザイン:
最初の案が社内でも即OKに

大里:デザインに関しては、今回、4パターンの候補をご提案さし上げ、その中から選んでいただいたのですが、御社内ではどのようなご意見が出たのでしょうか?

岩瀬様:「今までと比べると、だいぶポップな感じになりましたね」という意見が多かったですね。

佐藤:御社のビジネスはそもそも誰の目にもわかりやすいB to Cビジネスと、その対極にあるB to Bビジネスを展開されています。その両極を、しかも大規模で展開されていることのおもしろさや不思議さ、そのいずれもが、人々の未来や夢を支え、かなえる事業なのだという思いをコンセプトにして、どんな表現ができるかを考えてデザインしてみました。結果としてA案を採用していただいたのですが、実はこれは従来のデザインからもっとも遠く、「一番おすすめだけどきっと採用されないよね」、とデザイナーの小川と話しながら制作した案でした(笑)。

岩瀬様:今回は中期計画の発表があり、アニュアルレポートも大きく刷新したかったので、そういう意味からも新しいご提案が社内で受け入れられたのではないかと思います。

春本様:部内での賛同の声も多かったですし、経営層の了承を取っていく中で社内でもこの案を見せたらすぐOKを取れた感じです。「明るくていいデザインだ」という意見が多かったですね。

佐藤:ありがとうございます。それを聞いて大変安心しました(笑)。

コンテンツ:
2つの事業をバランスよくまとめる

大里:コンテンツの方は、一般消費者には知名度の高い有料多チャンネル放送事業と、認知度はそんなに高くないけれどグローバルに展開していて、利益率も高い衛星通信事業を、どういう按配でバランスよく見せるかというのには悩みましたね。一冊の本として統一感が出るように、もれなく、重複することなく書くことに注力しました。

渡邉:中期計画については、御社が一貫性をもって過去から現在、そして未来につなげていくことを強く主張するために、過去、現在を踏まえて計画や未来のことを語るのがいいのではないかとご提案しました。

岩瀬様:この提案は私たちの発想になかったことでした。ステークホルダーの皆様から求められる要素だと感じましたので、積極的に採用させていただきました。

プロジェクト進行:
社内調整と窓口の1本化で納期遵守

渡邉:プロジェクトマネージャーを担当させていただいて一番やりやすかったのは、窓口を春本様に一本化していただいたことと、春本様にご尽力いただいたことです。それがプロジェクトをスムーズに進められた一番の理由だと思っています。

佐藤:最後の1カ月はリスクが発生しないよう、朝一番のミーティングで前日の状況と今日の進捗、リスクが発生した場合の対応などを毎日確認しながら進めましたが、実際はそれをする必要がない状況でした。それは、担当者間のコミュニケーションがスムーズだったからだと本当に感謝しています。

リリース翻訳:
"正確に"そして"分かりやすく"

大里:今回は、アニュアルレポート以外の翻訳のお仕事もいただきました。プレスリリースの翻訳に関してはいかがでしたでしょうか?

渡邊様:リリースでは、"正確であること"と"分かりやすく伝えること"が大切だと考えています。また、ワンパターンの表現で翻訳していくと分かりづらいことがあるので、幅広い言葉の中から選択して文章を組み立てるようにしています。その点において御社は、言葉の選択が洗練されているのが素晴らしいと思いました。また、特に新規事業では、われわれも海外でどのような言葉が使われているのか勉強しながらやっているのですが、原稿をプロのネイティブにチェックしていただけたので、大きな安心につながりました。

大里:実はネイティブチェックと言うよりネイティブが直接翻訳しているんですね。

渡邊様:そこがすごいと思いました。日本語版のプレスリリースでは専門用語を多く使いがちなのですが、そんな分かりづらい日本語を、ネイティブの方が英語に完全に置き換えているのがすごいって、最初に拝見した時に驚きました。

大里:そこに私たちの翻訳コーディネーターの力の見せ所があると思っています。帰ったら本人たちに伝えておきます(笑)。

アニュアルレポートの今後:
実務のレベルアップでレポート自体もレベルアップ

大里:制作を終えたばかりの印象ですが、そろそろ次年度の制作を考えだすべき時期が近づいていますね。

岩瀬様:アニュアルレポートに関して言うと、御社からご提案いただいた"統合報告書"も念頭に置いていきたいと思っています。今回のアニュアルレポートでは、ガバナンスのことや、社会貢献、サステナビリティなどについて前回より充実させたと感じているので、それをどう発展させるかが次の課題になりそうです。

大里:PRの分野では、何か今後に向けて考えていらっしゃることはあるのでしょうか?

渡邊様:宇宙・衛星事業は、せっかく世界第5位の会社なのに、この事業について国内であまり知られていないのは残念です。また、新規事業についても積極的にプレスリリースを出す予定ですので、スカパー!だけではないということを知ってもらえるようにしたいと思っています。さらに英語で情報発信するときは、どの事業部門の内容でもやっている人たちが胸を張れるようなレベルの英語で発信したいと考えています。その点でも、アークさんの協力もいただければと思っています。

大里:ありがとうございます。今後も課題や悩みなどをご共有いただけますと、私たちからもいろいろなかたちでご提案できるのではないかと思いますので、ぜひ忌憚のないご意見をいただきたいと思います。今日は長時間のインタビューにご対応いただき、まことにありがとうございました。

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弊社が制作した株式会社スカパーJSATホールディングス様の2016年度3月期アニュアルレポートは
こちらからご覧いただけます。

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