社員インタビュー(Webディレクター)

アークコミュニケーションズが2年連続で発表した「上場企業コーポレートサイト 多言語対応状況調査報告」。このプロジェクトを指揮しているのがWeb&クロスメディア事業部のチーフディレクター・柴田真一郎。事業部長の佐藤は、調査・分析力に定評のある彼の存在が提案の精度を飛躍的に高めている、と嬉しそうに話しています。

今回は柴田の経歴とディレクターとしての意識について熱く語ってもらいました。

管理部門のデジモノ好きがインターネットに進出

もともと、とある会社の人事マンだったと伺いましたが…
はい、某自動車メーカーのハウスエージェンシーで管理畑を歩いていました。まだ企業内にネットワークという発想が導入される以前に入社し、会社の管理業務が日増しにデジタル化されていく波にもまれていました。システム部もなかったので、人事データベースの導入や、帳票類のデジタル化なんかも自分でやっちゃったりしてましたね(笑)
そこからWebディレクターに転身したわけですよね?
はい。本当にインターネットの創生期でした。企業のデジタル化は管理部門から進められていたこともあり、周囲の人達よりもデジタルに接するのが早かったことと、すでにその時点で「デジモノ好き」の片鱗を知られていたこともあって、「広告代理店のインターネット進出」に真っ先に声がかかった、という感じでした。
当時のWeb制作は今と違っていたのですか?
何しろ始まったばかりの世界でしたので、方程式もなにもなく手探りの状況でした。海外も含む先進事例だけが教科書だったので、それらの情報をかき集めて理論武装する日々でしたね。大規模サイトでの構築を中心に行っていたので、Webサイト作りにはルール化が必須だということを、早くから肌で感じていたのは、ディレクターとしての道を歩む上でとても役立ちました。日本を代表する企業サイトのガイドライン作りを行ったことなどを考えても、とても恵まれたスタートだったと思います。

お客様に教えられた

その後、転職するんですよね。
自分はWebディレクターとして生きていく、と結構すんなり決めてしまったので、だったら自分のキャリアアップはWebインテグレーション専門の会社に行くことしかない、と。それが理由ですね。その転職先では、運用部門に配属されました。いわゆる新規案件ではなく、日々運用しながらサイトを高度化する、という仕事です。
そこでとても良い出会いをされたと伺いました。
周りにいる人すべてがWeb屋さん、という環境は初めてでしたからとても刺激的でした。が、それ以上にお客様から教えられたことが多かったです。Webサイトの運用というのは、1年365日毎日同じサイトのことを、同じお客様と関わりながら行う仕事です。ですから、常にお客様と思いを同じくして考え方を共有する継続性と、一方でマンネリにならないよう、常に新鮮なネタを仕入れる先進性の2つが求められます。私が担当していた企業に、知識も意欲もあらゆる点でかなわない、というご担当者がいらっしゃいました。新しいネタを仕入れていっても、その倍ぐらいの新ネタを持っておられたり、重箱の隅じゃないの?と思うようなコーディングやサイト構造などのちょっとした問題を指摘される、という感じでした。自分が関わっている仕事の細部まで的確に把握していることと、引き出し多く情報を集めておくこと、それらを駆使して論理的に語れることの重要性を教えられた気がします。こうした経験が、今回の調査分析などにも役立っているのかな、と思いますね。

成長を続ける身の丈と進化し続ける仕事

そしてアークコミュニケーションズに入社されるわけですが、転職のきっかけを教えてください。
新しいお客様と新しいサイトを新しい視点で作る仕事もWebディレクターにとっての楽しみです。アークなら、そういった仕事もできます。また、BtoB中心であることや多言語という今後一層広がる可能性のある世界を持っていることも私にとっては魅力がありました。大里さん、佐藤さんとは前の転職の頃に知り合っていて、彼らの考え方や仕事に共感するところがあったのも、大きな決め手でした。
チーフディレクターとして活躍されているわけですが、仕事はいかがですか?
アークでの仕事には、今までで一番しっくりくる、とか、身の丈にあっている、という感覚があります。身の丈にあっている、というとほどほどのレベルで仕事をしていると受け取られてしまうかもしれませんが、自分の仕事がしっかり手の内に入っていて、周りもしっかり見えているという意味で「身の丈に合っている」です。これまでの経験が生かせていて、かつ新しいことができています。例えば、これまで気になっていてもなかなか機会がなかった紙媒体とのクロスメディアのディレクション。媒体の表現手法やディレクションそのものが異なりますので新鮮でしたし、これからも続けていきたいと思っています。また、近々、映像制作の現場に立ち会うことになりそうなので、とても楽しみにしています。自分としては、身の丈に合いながら次第にその身の丈が伸びているような……遅い成長期のような感覚です(笑)

お役に立ちたい、から生まれた多言語対応状況調査報告

多言語対応状況調査報告についてお聞きしたいのですが、調査のきっかけを教えてください。
アークコミュニケーションズは多言語サイト制作の分野で先進的な取り組みをしているという自負があります。同時に、コンペの勝率を誇っているように、プランニングにも高い評価を得ています。我々がお客様にご提案をさし上げる際には、自分たちの仮説に基づいて、マーケット調査や競合調査など、提案書には現れない調査・分析に結構な時間を割いています。その裏方業務的な作業をコンサルティング・サービスに昇華してサービスインさせたのですが、それと同時に、こうしたノウハウを使って、多言語展開に迷っている方たちのお役に立てないだろうかと社内で検討したのがこの調査です。
昨年リリースされた『多言語対応状況調査報告2010』は、各マスコミなどにも取り上げられて好評でした。今年はその第2弾がリリースされましたね。
これ自体は実態調査の域を出るものではありませんが、今回2回目の調査結果をリリースしたことで、前年との比較など、調査結果をご活用いただく幅は広がったと思います。調査報告は、少し視点を変えた調査なども含めて、継続的に展開したいと思っています。私としては、いろいろと面白い情報の収集ができたので、ぜひそれらを自分たちのビジネスに活かしたいと思っています。

インタビューを終えて

夜が遅い仕事、という印象を覆す「朝に強すぎるWebディレクター」。だれもいない朝のオフィスで黙々と仕事と電話応対をこなしているのが柴田です。みんなの朝の仕事は柴田からの伝言メモ対応だったりします。真っ黒に日焼けした、釣り好き、料理好きの柴田は、おそらく日本一健康的なWebディレクターでしょう。人事部時代はスーツにネクタイだったそうで、Tシャツスタイルは、ディレクターになったときから。ディレクター陣を束ねる激務にありながら、あくまで健康的に、あくまで飄々と仕事をこなす面白い人です。

プロフィール

柴田真一郎(しばた・しんいちろう)
1966年生まれ。愛知県出身。大学時代は統計学を専攻。メーカー系列の広告代理店、Webインテグレーション企業を経て、2009年アークコミュニケーションズ入社。大規模リニューアルから運用更新まで多数手がける。自宅の猫には、ライブカメラを設置中。「夕方には、小学生の息子2人が加わります」。

私の1本の映画

宮崎駿監督『ルパン3世 カリオストロの城』(1979年、日本)

「リアルタイムに劇場で観て、衝撃を受けました。ユーモア、カメラワーク、動き、名セリフ、キャラクター、音楽。全てに感動しました」

トップへ戻る