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アークコミュニケーションズスキーチーム選手インタビュー(山本 泰成 選手、スキースロープスタイル)

山本泰成インタビュー:カッコよく、楽しく!観衆を湧かせる滑りで、冬季五輪2大会連続出場を目指す

はじめに

第23回オリンピック冬季競技大会(ピョンチャンオリンピック)に男子スロープスタイルで高校生ながら出場した山本泰成選手。2018年からアークコミュニケーションズの所属となり、慣れないパソコンに苦戦しつつ、実業団選手として2大会連続出場を目指し奮闘中です。
アークコミュニケーションズ代表取締役であり、同スキーチームの代表も務める大里真理子が、17位となった2021年世界選手権、単独海外遠征での成果、新しい技の開発、スロープスタイルの魅力などを山本選手に聞きました。「ここでしか聞けない話」が盛りだくさんのピョンチャンオリンピックからの4年間の成長ストーリーです。

目次

アークコミュニケーションズに所属したことで選手としてグレードアップ

インタビューを受ける山本選手

大里:ピョンチャンオリンピックに出場した時はまだ16歳の高校生でしたが、今振り返ってその時の自己評価は?「高校生でオリンピックに出られてすごい」という感じでしょうか?

山本:「すごい」という気持ちは、自分自身では全くなかったです。今振り返ってみても、全然足りてなかったと思いますし、もっと海外に出て滑る経験を積んでおけばよかったと。もちろん当時は「オリンピックに出ることができた」という満足感はあったのですが、今は「出る」だけでなく、「結果」をもっと追求しなければという気持ちが強くなっています。

大里:オリンピック後、アークコミュニケーションズ所属になりましたが、それまでと環境も変わり、戸惑ったこともあったと思います。特に印象に残っていることはありますか?

山本:アークコミュニケーションズに所属して初めての研修日に、会社の方々とランチに行きました。その時に大里さんが急に全員の名前と趣味を暗記するというゲームを始めて…。皆さん初対面だし、暗記が苦手な自分にとっては地獄のようなゲームでした(笑)。

大里:ああ、あれ、ごめんねぇ(笑)。でも、あれで一挙に名前を憶えて仲良くなれたでしょう?

山本:はい、鍛えられました(笑)。オフィスではパソコンも使ったことがなくて最初は苦労しました。皆さんにいろいろと教えてもらいながら、自分で活動計画書や報告書を作成したり、プレゼンしたり…。それまでビジネスパーソンの前で発表する機会はなかったので、とても緊張し、頭が真っ白になってしまいました。

大里:山本選手の緊張が伝わり、聞く私たちのほうもドキドキしていましたよ(笑)。

山本:あの頃のことは今思い出しても顔から火が出そうです(苦笑)。報告書の作成に取り組んだ時、自分の頭の中にある事柄を言語化して人に伝えることの難しさを知りました。
それと同時に、言葉にして伝えたり共有することで、周囲からアドバイスが返ってきたり、協力者が増えていくこともわかりました。不得意な分野ですが、これからも学んで努力し、企業を背負って戦う選手としてグレードアップしていきたいです。

大里:すでに持っている素晴らしい身体表現に加えて、言葉の表現力も高めることができればとの思いから、意識的に人前で話す機会をつくるようにしていたので、そう感じてくれていると知り、私も嬉しいです。最近ではオンラインでのファンイベントでもしっかりと話をしてくれるようになり、私は山本選手の成長を感じていたところです。当社のスキーチームには競技はもちろん、個性も多様なメンバーが揃っているので、そこでも刺激を多く受けたのではないでしょうか。

山本:当社のスキーチームの先輩である米谷さんは、選手時代からよく知っていました。スキースロープスタイルがまだスポーツとして十分に認知されていなかった10年前から企業に対してスポンサーとなってくれるよう精力的に活動し、スロープスタイル選手として初めて実業団契約を結んだり、強豪国に単独で遠征に行ったり…。選手引退後も、新しいことに挑戦し続けていて、僕を実業団所属選手として迎え入れるべく、アークコミュニケーションズとの架け橋となってくれたのも米谷さんでした。

大里:チームメートのスキーオリエンテーリングの石原湧樹選手とはどうですか?

山本:石原選手とは、競技種目が違うので一緒に練習したりすることはありませんが、パソコンの使い方や文章の書き方など、いつも丁寧にわかりやすく教えてもらっています。プレゼン資料でも成績をグラフ化したり、競合相手を的確に分析して自身の練習メニューを組み立てたり、さすが東大生!と感心しています。
競技種目も性格も異なるアスリートと交流する中で、いろいろな考え方を取り入れ、「自分にとっての最適な練習環境とはどういうものか」と考えていろいろと自分で調査したり、明確な目標を定めて行動したりするようになりました。

コロナ禍での苦境をチャンスに、英語力を付けて単独スイス遠征

スイスでのトレーニング風景

大里:例年であれば、7〜8月は雪を求めてニュージーランド遠征に行ったりしていたと思いますが、コロナ禍でなかなか思うような練習環境が得られなかったのではないですか。

山本:緊急事態宣言中はできる練習に限りがあり、とても困りました。通常なら特定の大会に向けて照準を合わせて練習をするのですが、先の見通しが立たない中で、どうしたらいいのかわからず…。昨年はニュージーランド遠征も行けず、国内でマットや室内スキー場で練習を行いましたが、雪上の感覚とは違うため、練習しながらも、これで本当にいいのか、不安が常につきまといました。
ただ、遠征に行かない分、時間に余裕ができたこともあり、アークコミュニケーションズのサポートを受けて英会話レッスンを受講。以前から「もっと英語が話せれば」と思いながらも、なかなか本腰を入れて勉強できていなかったので、いい機会になりました。

大里:日本ではすでに第一人者ですから、これ以上の成長を遂げようとすれば、あとは自分で計画して実行し、その結果を基にまた計画して…を繰り返すことが重要になってくると思うんですよね。 練習効率なども考えながら自分でしっかり計画できるかどうかで、成長の伸び率というのは大きく変わるのだと思います。
英語力を身につけたことで、海外での練習成果にも影響はありましたか?

山本:はい。英会話レッスン後、単独でスイス遠征に行ったのですが、海外選手とのコミュニケーションがとりやすくなり、彼らと行動を共にして練習することができました。1人で練習するよりも、ともに高め合う仲間がいた方が「負けん気」に火がつきます。海外選手と切磋琢磨することで、より練習精度も上がりました。

大里:ピョンチャンオリンピックを振り返った時、「海外での経験をもっと積んでおくべきだった」という言葉もありましたが、やはり練習環境は日本とは大きく違いますか?

山本:もともと北米・ヨーロッパで生まれたスポーツということもあって、競技環境が整っているという印象を受けました。
企業スポンサーへのアピールなどを積極的にしていることにも刺激を受けました。僕もピョンチャンオリンピック後、SNSに動画をアップし、自分から積極的に発信するようになりました。そうしてきたことで、世界大会に招待してもらえるようになったり、新たに企業とのスポンサー契約も結んで競技環境を改善することができたので、今思うとピョンチャンオリンピックは僕にとっての出発点だったんですね。

成功を呼び込むのはチャレンジの数。「カッコいい」と思ってもらえる滑りを追求

フリースタイルスキー世界選手権

大里:2021年1月から2月にかけて開催された世界選手権では17位、83ポイントという結果でした。決勝ラインは86ポイントだったので、わずか3ポイントの差だったわけですが、それについてはどういう思いでしたか?

山本:正直、あまりポイントは気にしていないです。順位がすべてという感じで…。世界選手権では、ジャンプが小さくなってしまって「これでは4回転半は回りきれない」と判断し、3回転半に切り替えました。難易度は抑えて高い完成度で確実にポイントを獲りにいくという、状況に合わせた的確な判断ができたことはよかったと思っています。クオリティーを維持したまま、難易度をもう少し上げれば、さらに上のレベルで戦えるという実感も得ることができ、そういう意味でも次につながる大会でしたね。

大里:新しい技はどのようにして生み出すものなのですか?飛距離は30メートルにも及ぶこともあるとか。25メートルプールを飛び越すほどの長さを縦に斜めに回転しながら飛ぶと思うと驚きです。

山本:最初はトランポリンを使って、スキー板やブーツなしに、まずは空中感覚を把握するところから始めることが多いですね。次にスキー板を付けて人工芝の台からエアマットにジャンプして、これが百発百中決まるようになったら、いよいよ雪山へという感じです。
ただ、これはあくまでも基本で、何の屋内練習もなしに、いきなり雪山でトライしたケースもあります。トリプルコークもそうでした。なぜかその時は「できるでしょ」と思ったんですよね。その場のノリというか、「やるしかない」という強い気持ちが後押ししてくれたのか、1日で成功させることができました。

大里:きっとそれまでの積み重ねがあったから、できたことなんでしょうね。今、取り組んでいる技はどういうものですか?

山本:今取り組んでいるのは、左右どちらの回転も完璧にすること。僕の場合、右回転は得意なんですけれど、左回転が苦手で。世界選手権のときも左回転がもっとうまくできていたら、もっと上に行けたという反省があります。今や左右とも完璧に回転しないと世界ではトップに立てない時代なので、苦手なんて言ってられません。しっかりとキャッチアップしていきたいです。

大里:「自分のここに注目してほしい」というポイントはありますか?

山本:どこか一カ所に注目してというより、ただただ「カッコいいと思ってもらいたい」というのが本音です。そのためにいろいろ工夫もしていますよ。例えば、スタートはわざと低めの姿勢で滑り出して、そこからジャンプで「バン!」と飛び出して、できるだけ技を大きく見せるとか。体が縮こまらないように、「余裕のある大きな演技」というのは、いつも心掛けています。あとはできるだけ楽しそうに滑ることですね。「楽しそう」と思ってもらえなければ、見る人も競技を始める人もいないんじゃないかと。だから僕は、見てくれている人を絶対に楽しませる、という強い思いをもって、大会でも率先して笑顔を忘れないように滑っています。

大里:本当にいつも笑顔で(笑)。見てる私たちの側にも、楽しんでいるのが伝わってきます。でも私のように、笑顔の裏の努力を知っている人間からすると、ただ楽しいだけじゃない、チャレンジを重ねた人だけが行き着いた境地というか、そんな感慨も抱きます。

山本:何度やっても、滑る前は今も怖いですよ。怖いけれどやらなきゃ勝てないという気持ちです。自分を強くするのは、チャレンジの量だけなんだと思います。チャレンジを重ねてきたことで、例えば新しい技を習得するまでの時間も前より短くなってきているし、「成功のために必要な技術」というものを身に付けることができたと感じています。

もっと影響力のある選手へ。オリンピックに向けた意気込みと将来の夢

大里:よく「心・技・体」といいますが、ピョンチャンオリンピックから4年、心も技も成長し、充実してきている様子がよくわかりました。
北京オリンピックに向けてはどんな意気込みで臨みますか?

山本:まずは余裕を持って内定をもらえるように、今年のワールドカップでよい成績を残し、2大会連続でオリンピックに出場すること。北京オリンピックでは決勝に残ることを第一目標としてやっていきたいと思います。決勝に残りさえすれば、メダルも見えてきます。
もうひとつ大事なことは、演技を見てくれた人たちに感動を与える滑りをすることです。多くの人たちにスキースロープスタイルの魅力を伝え、この競技の認知度を上げていきたいと思います。

大里:オリンピックで活躍すれば、メディアにも取り上げられ、認知度アップにも貢献できますね。ちなみにスキースロープスタイルの魅力はどういうところだと山本選手は感じていますか。

山本:未知の領域に向けてジャンプするその怖さを克服してミスなく滑り切れた時のうれしさ、「やったぜ!」という最高の気分になれるところです。そして何より、国やバックグラウンド関係なく、他の選手たちと「今の滑り、よかったな」とか、「クレイジーだぜ」とか声をかけあい、讃え合う文化が根付いている点です。
「ライバル」であり、皆で盛り上げていく「仲間」という感じが、スキースロープスタイルの最大の魅力です。

大里:なるほど。大会は、選手にとって作品の発表の場なのですね。いい作品は皆で讃えるという、そういうあたたかい雰囲気があるのですね。心血注いで生み出した作品だけに、褒められたら嬉しいし、相手を「すごい」と認めることで「よし自分も」と前向きな気持ちになれるのですね。

山本:その通りです。どの選手も個性的で、ひとりひとり滑りのスタイルが全く異なります。個性には、良いとか悪いなんて評価はありません。このように多様性が受け入れられているから、自分の個性を最大限活かしたパフォーマンスを発揮できるのだと思います。

大里:オリンピックの先に、何か考えていることはありますか?

山本:ゆくゆくは自分で大会を開催し、若手の選手が活躍できるような場を提供していきたいと考えています。そのためにも、もっと影響力のある選手にならなければと思っています。注目が集まる北京オリンピックの舞台で、自分がどういう活躍ができるのかも、競技普及には大きく影響してくるはずなので、しっかり準備して結果を残したいです。

インタビューを終えて

山本泰成

少年から青年に駆け上がる成長著しいフェーズでアークコミュニケーションズが山本選手をサポートできたことをとても嬉しく思います。与えられたことを一生懸命やってオリンピックに出場できたラッキーボーイから、自分で考え困難を乗り越え挑戦するトップアスリートへの脱皮。今回のインタビューを通じて、そんな印象がより鮮明になりました。そうはいってもまだ20才。来年の北京オリンピックすら通過点ですね。

ワールドカップ初戦で早々と入賞し、オリンピックの切符をつかみ、オリンピックでは表彰台に立ってほしい。

皆さんも、まだまだ成長途上の山本選手に熱いエールを送ってください。

2021年11月
アークコミュニケーションズ 代表取締役 大里 真理子

最後に

アークコミュニケーションズの『山本泰成選手応援サポーターシステム』をとおして、山本選手を応援してみませんか?

今後、シーズン活動報告会をはじめとしたファンイベントなど、山本選手と直接話せる企画などを計画しています。山本選手と一緒に、夢を追いかけましょう!

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