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社員インタビュー
2025/09/30

社員インタビュー Web & Cross Media 小牧

社員インタビュー Web & Cross Media 小牧

オリエンテーリングというスポーツをご存知でしょうか。19世紀中頃にスウェーデン軍の訓練として始まった競技で、山野や都市部に設置されたポイントを、地図とコンパスを頼りに決められた順番通りに駆け巡る速さを競う、体力と知力を必要とする競技です。そのトップアスリートが、アークコミュニケーションズ Web&クロスメディア事業部のディレクター・小牧弘季。新入社員として入社して3年目で、すでにWebサイトのリニューアルを複数手掛けるディレクターに成長しました。アスリートとして見せる迫力とは対照的に、普段は穏やかで優しく誰からも愛される小牧の仕事と人柄を、ぜひ知ってください。


アークのミッション「お客様の思いや本質を、わかりやすく世界に伝える」が刺さる

-現在のお仕事内容について教えてください。

アシスタントディレクターを経て、今はWebディレクターをしています。Webサイトについての知識があまりないところからスタートして、OJTで仕事を学び、今は自分の案件を持てるまでになりました。

学生時代から、Webサイトはよく利用していましたが、あくまで楽しんで観るだけのユーザーだったので、その裏にある意図や意味を深く考えたことはありませんでした。 実際、創ることを仕事にすると、技術やデザイン、コンテンツ、そしてそれらを表現するうえでの前提となるお客様への理解。それらの奥深さにも、日進月歩で変わるトレンドや常識にも、本当に驚かされる場面が多いです。

ほとんどゼロからの入社で、それらの習得は大変でしたが、新しい知識を学んだり研究したりすることは学生時代から好きでしたので、比較的スムーズに手のうちに入ったような気がします。座学でも学びはありましたが、OJTで実際の案件を自分の手で触りながら理解した経験が一番大きく活きているように感じています。

この世界は変化が激しく、ベテランの先輩ほど勉強を怠らず、必死に技術やデザイン、ビジネスのトレンドを追いかけています。その姿を見るにつけ、自分もそれ以上に努力しないと追いついていけないと感じています。私がWeb制作に携わってからのわずか3年間でも、デザインやコーディング、ビジネスが大きく変化していることを感じます。この先20年レベルの流れを想像すると、どれだけ変わっていくのかと期待が膨らみます。


-小牧さんと言えば、日本を代表するオリエンティア(オリエンテーリング選手)ですが、なぜ就職先にアークコミュニケーションズを選んだのでしょうか。

生態学を学ぶことを志して入学した大学で、入学直後にオリエンテーリングに出会い、大学院を卒業するまで、生態学を学びながら競技を続けていました(競技オリエンティアとしての小牧の詳細についてはアークコミュニケーションズのインタビュー記事を参照)。競技者として良い成績を得ることができていましたが、オリエンテーリングの魅力にすっかり取りつかれてしまっていたこともあって(笑)、社会人になってもオリエンテーリングを続けられる環境を探しました。ただ、実業団スポーツ選手のような、午前中だけ勤務して、午後に選手活動をするような生活パターンではなく、ビジネスマンとしても仕事をし、しっかりと成果を出すことにもこだわって仕事をしたいとも考えて、それができる環境を探しました。その中でアークコミュニケーションズに出会うわけですが、アークが元々マイナースポーツの支援に取り組んでいたことと、自分の手で何かを作り上げるクリエイティブな仕事そのものに魅力を感じることができたので、ここに就職することを決めました。

大学時代は生態学の研究の中で、研究内容や結果を人に伝える力について、厳しく指導されていました。私自身は、そうした表現の工夫や資料設計について大変面白く感じていたので、アークコミュニケーションズのミッション「お客様の思いや本質を、わかりやすく世界に伝える」が大変心に響きました。アークコミュニケーションズのロゴがとても格好良かったことも、志望に一役買いましたね。ただ、そのロゴはスキーチーム用にアレンジしたもので、実は正式なロゴではなかったというオチがつくのですが(笑)。


話しかけやすいキャラクターに気づく

-Webディレクターのお仕事に就いて、印象深かった出来事はありますか。

どの仕事も印象深く、大切なお客様であることに変わりはないのですが、そのうち2つの案件についてご紹介します。

1件目は、ある企業の採用サイトの制作案件です。採用事例として、入社して何年か経った社員にインタビューを実施し、それを記事にまとめてWebに掲載するのですが、実際に仕事をされている社員の生の声を聞くと、会社の理念や歴史が社員に浸透して大切にされていることがよくわかり、大変感動しました。Webの制作とは、テキストやデザインにこだわるだけではなく、こうしたお客様の思いを深く理解しそれを形にする仕事なのだな、と強く感じた案件になりました。

もう1件は、ある企業のWebサイトのリニューアル。約半年間をかけて、フルリニューアルを実現した案件です。フルリニューアルとなると、社内の部署や担当者ごとの思惑も重なって、制作進行もなかなか一筋縄では行きません。日々、正しくアークコミュニケーションズの意図をお客様に伝えるための説明や資料作りに専念した結果、伝える力を磨く良いトレーニングになりました。そんな中で上司から言われて気づいたのは、自分が人から話しかけられやすく、いろいろな話を聞かせてもらえるパーソナリティを持っていることでした。もともと、人から意見やアドバイスを受けることが多く、それは自分に落ち度があるからだと思い込んでネガティブに捉えていたところがあります。実はそれが、円滑でより深いコミュニケーションを促進する自分のポジティブな特性であったことに気付かされ、それ以降は今までよりも胸をはって堂々とお客様と折衝できるようになりました。

これら2件の仕事を通じて、いかにお客様とのコミュニケーションが大事なのかを学びました。Webサイト制作に対する直接的なお客様からの要望をお聞きするだけでなく、「会社の理念や事業計画に目を通し、どのような事業を行っているのか、どのようなWebサイトにすべきかの仮説を立てたうえでお話を聞く」という上司の教えを、身をもって経験できた貴重な機会となりました。サイトが公開され、実際のページを見た時の喜びはひとしおです。サイトへのアクセス状況などリアルな数字を確認したり、閲覧者からの反応やお客様からの声を直接伺ったりするたびに、自分の仕事が形になって届いているのだと実感し、この仕事をやっていて良かったと心から思います。


誰にでもできることを誰にでもできないくらい長く続ける

-選手活動と社業の両立は難しいことと想像しますが、実際のところはいかがですか。

私にとって、「両立」というよりは、日々の生活の中に仕事とトレーニングの2つが自然に存在している感覚で、それが特別だとは感じていません。オリエンテーリングは持久系のスポーツなので、成果を出すには長時間にわたってのトレーニングが必要ですが、競技を長く続けるためには、無理をしすぎないことも大切だと思っています。他の国のライバルとなるアスリートを見ても、いわば「誰にでもできることを誰にでもできないくらい長く継続する」様子がうかがえます。そうした生活の中でのバランスの取り方や、サステナブルにトレーニングを継続するプランニングがとても上手いのがトップアスリートなのだと学んだので、それを実践しています。

ただ、2つのことを追いかけているのは事実で、それを実現するには社員の方々の協力が不可欠だと痛感しています。オリエンテーリングは海外、それもヨーロッパが競技の本場ですし、日本はまだまだ世界と差があります。自分が望むトップレベルの競技力を実現していくためには海外遠征は必須です。そのことを理解し、協力してくれる上司や同僚には、普段から感謝の念に堪えません。遠征時にリモートで仕事の対応をすることも多く、リアルでないとできないものはチームがバックアップしてくれます。そうした安心感が、オリエンテーリング選手としてもWeb制作ディレクターとしても、両者を両立しながら100%の仕事を可能にしてくれる部分だと強く感じています。


-社業と選手活動の両方に取り組んだからこそ役に立ったことはありますか。

競技の結果に一喜一憂してくれる人たちがいるのは本当に嬉しいことです。先日は社員の皆さんが会議室に集まって、私のレースをライブ中継を見ながら応援してくれました。そんな話を聞くと励みになりますし、会社を代表してスポーツ活動をしているという部分で貢献できていると感じて、誇らしい気持ちになります。また、先日の世界選手権の際には、プロジェクトが進行中のお客様にも事情をお話ししたところ、快くご理解いただいただけでなく、帰国して結果報告をしたときには、良い成果を一緒に喜んでくださいました。本当にありがたく嬉しく思いましたし、仕事のやる気も更に高まりました。

私自身は根っから社交的な性格というわけではなく、控えめだったり人見知りしてしまう場面もあるのですが、海外遠征を繰り返して日本に帰ってくると、「言葉が通じるだけでも全然OK」とポジティブに考えられます。そういう意味で、お客様の前で気後れすることがなかったり、落ち着いていられたりすることは、この活動を通じて身に付いた部分だと思います。Webディレクターとオリエンテーリング選手には、求められる資質が似ているな、と感じることが多いです。たとえば、どちらも綿密な計画、計画に基づいた実施、リスク管理、予想が外れた時の柔軟な対応がとても重要です。オリエンテーリングで言えばレース中も、トレーニング計画にも当てはめられますね。ですから、オリエンテーリング選手として強くなることが仕事の強さに通じる部分があるし、仕事がレベルアップするとアスリートとしてもレベルが上がるという相乗効果があると感じています。2つが自然に存在していると感じている理由は、こんなところにあるのかもしれませんね。


Web制作もトップアスリートもさらなる高みを目指してチャレンジ

-Webディレクターとして、またオリエンテーリング選手として、今後の目標は。

Webディレクターとしては、まだまだ周囲の方に支えてもらいながら勉強している最中なので、安心してすべてを任せていただけるディレクターになることが当面の目標です。そのためには、お客様の会社のことを理解した上で、それを最新の技術やデザイン、コンテンツに落とし込んでプロジェクトをマネジメントできる人間にならないといけないと感じています。お客様に積極的な提案を差し上げながらコミュニケーションをとり、スケジュールを厳守して、より良いものを納品できるという、当たり前のマネジメントをしっかりできる能力を身につけていきたいと思います。

また、オリエンテーリング選手としては、今年は世界選手権が終了してひと段落したところですが、すでに2年後の世界選手権に向けて計画をスタートさせました。数字的な目標で言えば、世界のトップ30に食い込みたいという目標があります。日本の野球やサッカーなどのメジャースポーツで言えば、「世界のトップ30」と言うとインパクトが低いように感じられるかもしれませんが、日本人男子選手の世界ランキング最高位が200位程度の中、世界選手権の予選の通過枠は基本的に45枠のみです。今回、日本人男子として20年ぶりに予選を突破することができましたが、依然トップ30という目標は非常に高いものです。日本人として未踏といえる領域に足を踏み入れようとしていますので、この活動に世間がもっと注目してくれて、多くの人が興味を持って応援していただけたら嬉しいです。


-本日は貴重なお話をありがとうございました。


プロフィール

小牧 弘季(こまき ひろき)

Web & Cross Mediaディレクター、アークコミュニケーションズスキーチーム

長野県出身。趣味は、野のものを食べることと昭和歌謡。昔から山菜やきのこを採っては自分で料理して食べていたが、ここ最近、たまの休みに東京湾でハゼ釣りすることにハマっている。歌謡曲は聞くことが中心で、サザンオールスターズの原由子が好きだという。

私の1本の映画

『エレキの若大将』(1965年、日本)
加山雄三が主演する「若大将シリーズ」の第6弾。1965年当時、空前のエレキギターブームに乗って、加山雄三演じる"若大将"や田中邦衛演じる"青大将"がてんやわんやの騒動を起こす青春映画。今観ると「コンプラ違反の嵐」というくらい破天荒な内容だが、この時代の元気な感じがノリノリの音楽とともに伝わってくると言う。

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