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対談記事
2018/01/11

新日鉄住金エンジニアリング株式会社 プロジェクトマネジメントのプロと取り組む グローバルからはじめるWebサイトリニューアル

  • Web

新日鉄住金エンジニアリング株式会社
プロジェクトマネジメントのプロと取り組む
グローバルからはじめるWebサイトリニューアル

新日鉄住金グループの中核企業・新日鉄住金エンジニアリング株式会社。製鉄業で磨いた鋼構造技術、プラント建設などの実績を生かして、設計・調達・建設から操業・保守までを担う総合力を持ったエンジニアリング企業です。
私たちアークコミュニケーションズは、コンペを経てグローバルサイト、日本語サイトのリニューアルを担当しました。
企業サイトのリニューアルは、日本語サイトから他の言語サイトへというプロセスになるのが一般的ですが、今回はグローバルのリニューアルからスタートし、日本語サイトを制作するという、通常とは逆のプロセスでプロジェクトが進行しました。
そこにはプロジェクトマネジメント力に優れた新日鉄住金エンジニアリングらしい戦略があり、学びの多いプロジェクトとなりました。

左より 佐藤、大里、村上、折笠様、松澤様、小林様

プロフィール
折笠 光子   新日鉄住金エンジニアリング株式会社 CSR・広報部長
松澤 謙一   新日鉄住金エンジニアリング株式会社 CSR・広報部 広報室 マネジャー
小林 順子   新日鉄住金エンジニアリング株式会社 CSR・広報部 広報室
大里 真理子   株式会社アークコミュニケーションズ 代表取締役
佐藤 佳弘   株式会社アークコミュニケーションズ 執行役員 Web&クロスメディア事業部長
渡邉 宏   株式会社アークコミュニケーションズ Web&クロスメディア事業部
村上 修   株式会社アークコミュニケーションズ Web&クロスメディア事業部

グローバルからはじめよう

佐藤:今日はお忙しいところありがとうございます。グローバルサイト、日本語サイトの公開が完了し、1年半のプロジェクトがようやく一段落したわけですが、まず、今回のリニューアルのきっかけからお伺いできますか。

折笠様:2年半前に広報に着任して、最初に手がけたいと思ったプロジェクトの一つがWebサイトのリニューアルだったのです。社会・産業インフラを扱うB to B企業であり、商談を対面で行うのが基本である私たちにとって、Webサイトはあまり関心の中心ではありませんでした。
ただ、時代は変わり、お客様や取引先が最初に情報を入手する手段はWebサイトになってきていますし、スマートフォンなど、アクセスが多様化している中で、Webサイトでの情報発信をもっと工夫すれば、ビジネスのサポートができるはずと考えました。広報の前は事業部にいましたので、単純に海外の競合他社よりも「かっこいい」と思えるWebサイトにしたいという思いもありました。

小林様:人材採用でもWebサイトはとても重要ですね。かっこいいWebサイトになって、これからの採用に期待したいと思っています。

佐藤:今回のリニューアルは、日本語サイトではなく、まずグローバルサイトを先行してリニューアルするという一般的には珍しいケースになりました。なぜそのようにされたのでしょうか?

折笠様:グローバルサイトの方に課題が多いと感じていたからです。当時のグローバルサイトは、日本語サイトの翻訳サイトになっていて、海外の事情・状況を反映したものになっていませんでした。
それともう一つ、私たちは全員、Webサイトの素人で、最近の技術やトレンドがわからないという状態だったのも、グローバルサイトのリニューアルを先行させる重要な理由になりました。

大里:なぜそれがグローバルサイトを先行する理由になるのですか?

折笠様:日本語サイトを最初に、あるいは両方一度にリニューアルするのはリスクが非常に高いと感じたからです。まずは、ページ数や情報量、アクセス数、社内で関わる人、関心を持つ人...これらのすべてが日本語サイトに比べて少ないグローバルサイトで、コンテンツの作り方や運用を練習して、経験を積もうと考えました。もし失敗しても日本語サイトよりも目立たずリカバーが容易ですし、それを日本語サイトに生かすことができます(笑)

大里:さすがプロジェクトマネジメントのプロフェッショナルですね。失敗しなくてよかったです(笑)。

パートナーはビジネスに理解を

佐藤:プロジェクトのスタート、コンペの際のお話を伺いたいと思います。

渡邉:私たちの印象としては、ご用意いただいたRFPはとてもしっかりしたもので、方針や目的が明確でした。各社を集めたオリエンテーションの開催後に、個別にヒアリングの場を設けていただいたのも、提案側としては大変ありがたかったです。おかげで、御社へのはじめての提案でしたが、要望や事業内容などを深く知ることができました。

折笠様:これはお世辞ではありませんが、提案の初期から、御社のプレゼンが本当に素晴らしいと感じていました。「エンジニアリング」は、一言で説明するのが大変難しく、特に弊社は事業分野が多岐にわたっているので、なかなか一般の方に理解していただけないのですが、ご提案では他社よりも弊社のことをよく勉強して理解してくださっていると感じました。

佐藤:ちょっと照れくさいですね(笑)。コンペで、特に初めてのお客さまである場合は、Webサイトをどうするかを考える前に、どんなビジネスをされているのか、どんな強みがあるのかを出来る限り知ることから始めています。そして、その過程で得た情報でリニューアルの仮説が出来上がります。

折笠様:実はコンペのエントリー会社の中で御社だけが唯一、弊社とお付き合いのなかった会社だったのですが、リニューアルのベンチマークとなる企業を探し出してリファレンスにしていただくなど、細やかな配慮に感動しました。

佐藤:一通りベンチマークを済ませたあと提案の直前に見直したタイミングでリニューアルされた海外企業があって、他社のWebサイトのBefore - Afterをお見せできたという幸運もありました。

大里:嬉しいご評価ですね。アークコミュニケーションズのお客さまはB to Bの企業が多いので、常日頃から「お客さまのビジネスを知る」ことをとても重視しています。Webサイトはもちろんですが、翻訳や派遣事業でもそれは同じで、難しい事業だから理解しないままに仕事をする、ということがないように、自分たちを磨くようにしています。

松澤様:Webサイトとは別に、御社にはリリースや社内報記事の翻訳もお願いするようになりましたが、翻訳された文章がポンと送られてくるのではなくて、翻訳者が言葉選びに迷った部分で、その候補とその中からこの言葉を選んだ理由を示していただいたのがとてもわかりやすく、自分たちの判断にも役立ちました。こういう仕事をしてくださる会社なら、リニューアルも安心だと期待が膨らみました。

折笠様:グローバルサイトの構築と翻訳をひとつの会社にお願いできるのは、とても効率的で良いと思います。また、御社がプレゼンの中で、セキュリティー対策について、しっかり説明して下さったのも、発注の決め手のひとつになりました。

プロジェクトマネジメント力

佐藤:そこでいよいよリニューアルプロジェクトが始まりました。

村上:とても仕事のし易い体制を組んでいただきました。

折笠様:Webサイトを海外のお客さま目線で作り込みたかったので、今回は営業本部にお願いして開発チームに入ってもらい、営業の視点を取り入れながらプロジェクトを進行することにしました。それが、今回のリニューアルがスムーズだった要因の一つだと思います。

村上:広報以外の方にプロジェクト参加していただくケースは多いのですが、「各事業部から代表者を出して全員で考えましょう」というプロジェクトになりがちです。その場合、それぞれの思惑が錯綜しすぎて、収集がつかなくなる危険性があります。今回のプロジェクトでは、広報3名プラス営業本部代表1名を基本として、各事業部の担当箇所の打ち合わせのときにスポット的にご担当者が参加、それ以外は営業本部の代表の方が主導権を取って各部に根回ししていただくという体制を取っていただいたのは助かりました。

折笠様:各事業部が営業本部と情報共有しながら、「この事業部はこんなことをしているけど、うちもやってみたい」とか、「この事業部は進んでいるが、うちは遅れている」というようなやり取りをしながら、営業目線のコンテンツづくりとスケジュール管理ができたのがとても良かったですね。

小林様:毎週の定例会で進捗確認できたのが良かったです。また、開発中のサイトがリアルタイムで見られるテストサイトは、常に関係者全員がアクセスできるようになっていたので、事業部の人も協力しやすかったのだと思います。

村上:こちらが制作したものに対して、関係者の皆さんが非常に関心や興味を持っていただいたことが、全体の流れをスムーズにしてくれたと思います。一般的に、事業部や現場の方は、Webサイト制作に対してあまり関心や興味を持っていただけません。今回、御社の事業部や現場の方、そして幹部の方から多くのご協力をいただけたので、作る側としては大変やりがいを感じつつ、しっかりしたものを作ろうという使命感を持つことができました。

折笠様:プロジェクトマネジメントは弊社の強みですから(笑)。経営幹部に対して、作業進捗を適宜報告して、「最後の逆転劇」がないように働きかけたのもよかったですね (笑)。

日本語サイトに合わせたグローバルサイトの再リニューアル

村上:このプロジェクトは開始から1年半に及んだわけですが、日本語サイトを作るときに、グローバルサイトとデザインの持つイメージを合わせながら、その時点のトレンドを生かした異なるTOPページを用意しました。そして、日本語サイトが出来上がった後に、それをグローバルサイトに移植するという形で統一化し、プロジェクトを収束したのがとても印象的でした。

折笠様:「アークコミュニケーションズさんにとっても、自社の作品として誇れるサイトとなるよう、最後ひと踏ん張り、宜しくお願いします」とお伝えした覚えがあります。結果的に、グローバルサイトは、リニューアル公開から短期間にTOPページを変更したわけですが、この判断は良かったと思っています。TOPページはサイト訪問者の第一印象を決める部分なので、そこはどうしてもこだわりたかったのです。

佐藤:Webサイトのデザインはトレンドの変化が激しいので、見直すのに早すぎるということはなかったですね。それ以上に、プロジェクトのなかで、ご要望やお好みなどがはっきり理解できている気がしていましたので、「グローバルサイトのトップページを変えよう」というお話が来た時にはイメージするのは容易でした。予想通り初案でご承認いただき、ちょっと鼻が高かったです(笑)。

大里:こういうご要望をいただくのはとてもありがたいことです。新しいもの、いいものが次々に登場してくるインターネットの世界のなかで、私たちも日々情報を仕入れ、成長しているので、それを発揮してよりよいものをご提供したいと常に考えています。

折笠様:私たちには、「Webサイトが常に進化している」という発想が欠けていました。今まで、サイトを作ったあとは、間違った情報を直したり、リリースを載せたりはするのですが、基本的には「作っておしまい」でした。御社とやり取りさせていただく中で、Webサイトは"常に進行形の媒体"なんだということを意識できるようになりました。

常に最新の情報を

佐藤:今後、弊社に期待することはありますでしょうか?

松澤様:ここからは私たちが運用・更新を行うことになりますので、いろいろサポートしていただくことは多いと思います。作業のリファレンスもそうですし、担当者不在時の対応や私たちではできない更新など、まだまだお付き合いは続きます(笑)。

小林様:Webの技術が進化している状況は、なかなか私たちでは分からないので、「今度、こんなことができるようになった」など最新の情報を共有していただけるといいですね。

渡邉:営業としては、依頼を受けて制作するという運用になることなく、サイトの施策にかかわる取り組みをしたいと思っていますし、トレンドの変化を捉えて提案しながら長くご利用いただけるWebサイトづくりに貢献したいです。

村上:Webサイトは公開で終わるのではない、ということをご認識いただけたのは大変ありがたいです。Webサイトは文字通り"水もの"なので、ちょっとメンテナンスを怠るとすぐに淀んでしまいます。もちろん、コストの面も考えなければいけないのですが、それをちゃんとクリアしたうえで、どんどん新しい情報を発信できるサイトにしていけたら良いなと思っています。

折笠様:今回のリニューアルでは、言いたいことばかり言ってしまいましたが、いつも真摯に聞いていただき、本当に助かりました。引き続き、よろしくお願いします。

佐藤:こちらこそ、大変ご協力をいただき、本当に感謝しています。今日は長時間お付き合いいただき、まことにありがとうございました。

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弊社が制作した新日鉄住金エンジニアリング株式会社サイトはこちらからご覧いただけます。
新日鉄住金エンジニアリング株式会社サイト

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