
ポルトガル語は、スペイン語と同じく、インド・ヨーロッパ語族のイタリック語派に属する言語です。
ポルトガル(ヨーロッパ大陸)、ブラジル(南米大陸)、アンゴラやモザンビーク(アフリカ大陸)、東ティモールやマカオ(アジア地域)などで公用語として使われており、ネイティブスピーカーの数は2億人を超えています。
同じ俗ラテン語から分岐したスペイン語とポルトガル語は、文法や語彙などで類似性が高いのですが、同じ単語でも意味が異なったりする場合もあるため、しっかりとコミュニケーションを取りたい場合は、それぞれをきちんと勉強した方がよいでしょう。
ポルトガル語への翻訳では、ポルトガル向け(EU系)か、ブラジル向け(BR系)かで訳し分ける必要があります。こうした点も、スペイン向けと南米向けで共通の訳し方ができるスペイン語とは異なります。
ポルトガル語は、日本人が最初に接したヨーロッパ言語としても知られています。そのきっかけは、1543年にポルトガル人が種子島に漂着したこと。それから470年以上たった今日では、「ボタン」「カボチャ」「タバコ」「てんぷら」「パン」などボルトガル語を起源とする多くの言葉が、日本の日常生活に根付いています。