
ベトナム語は、ベトナムの総人口の9割を占めるキン族の母語です。ネイティブスピーカーの数は世界で7,000万人ほどと言われています。
ベトナムは、紀元前から中国大陸の影響下にあったため、文字として漢字や合成漢字(チュノム)が使われてきました。しかし、フランスの植民地になった19世紀から20世紀に、ヨーロッパの宣教師によってもたらされていたアルファベット(クオックグー)が普及しました。
文法的には、「人称・時制」や「複数」の場合でも単語の形が変わりません。「昨日会議があった」と過去のことを伝える場合、「会議がある」という文章に時を表す副詞「昨日」を併用して表現します。また、修飾語と被修飾語の順序が日本語とは真逆になる点も特徴的です。「ベトナム共産党」の語順は、「党 共産 ベトナム」となります。
ベトナムにとって日本は主要な輸出入国です。最近は、ベトナムへ進出する日系企業や観光や留学で日本を訪れるベトナム人が増えており、日本とベトナムの関係は深まってきています。