漢字起源でありながらアルファベットで表記するベトナム語の特徴│翻訳会社ブログ

ベトナム語の特徴

漢字起源でありながらアルファベットで表記するベトナム語の特徴

ベトナム語

ベトナムは、紀元前からの中国王朝による支配、その後のフランスによる植民地化、第二次世界大戦での日本軍の進駐、近代でもアメリカとの戦争など、長い苦難の歴史を有する国です。その地で変化を遂げ、確立した言語には、ベトナムに関係した複数の国からの影響が強く見られます。中国の影響を受けた漢字起源の言語でありながら、表記にはアルファベットが用いられます。そんな複雑な歴史を背景とするベトナム語は、日本人にとって習得に有利な点が多数あります。

フランスの影響を受けたベトナム語の文字表記

フランスが影響を及ぼす以前のベトナムでは、「チュノム」と呼ばれる独自の文字が使われていました。しかし、チュノムは難解さに加え、その後の歴史の流れとともにほとんど使われなくなりました。代わって用いられるようになったのが、ヨーロッパの宣教師によってもたらされたアルファベットでした。

英語のアルファベットと異なる点もあり、F、J、W、Zは使用しません。また、ベトナム語独特の声調符号とともに使われるのも特徴的です。とはいえ、日本人にもなじみが深いアルファベット表記なので、同じ東南アジアでもインド文化圏にあるタイ、カンボジア、ラオス、ミャンマーなどで使用されている文字と比べると、比較的アプローチしやすいのではないでしょうか。

どんどん使える!シンプルな文法

日本人が学習しやすいベトナム語の特徴のひとつに、シンプルな文法があります。基本的な語順は、英語と同じです。例えば、「朝に会議があります」と言う場合、ベトナム語の語順は英語と同じく「私 (I)」「あります (have) 」「会議 (a meeting) 」「朝に (in the morning)」という語順になります。英語を学習してきている日本人であれば理解しやすいでしょう。

さらに、英語学習で厄介な時制の変化や、単数形/複数形の変化がベトナム語には存在しません。時制は、時を表す副詞を併用することで表現します。つまり、「会議がある」という文章に単純に「昨日」という言葉を付けるだけで、動詞自体は変化しないのです。

外国語での時制を気にしすぎて言葉が出てきづらい人でも、ベトナム語なら覚えた単語を並べて、積極的なコミュニケーションが行えそうです。

漢字に変換できる単語がたくさん!

ベトナム語は、中国の影響を強く受けている漢字起源の言語です。よって、同じ漢字圏の日本語と発音が似ている単語も多くあり、漢字に変換して覚えられます。例をいくつか挙げてみましょう。

・Trung Quốc (読み:チュンクオック)→中国

・Hàn Quốc (読み:ハンクオック)→韓国

・quốc gia (読み:クオックヤー)→国家

・quốc ngữ (読み:クオックグー)→国語

声調符号は気にせずにアルファベットを読み、そこからあてはまる漢字を連想することができます。最初はとまどうかもしれませんが、慣れてくればゲームのような感覚でベトナム語を覚えていけます。

言語の特徴を理解して効率的な学習を

日本人にとって、ベトナム語は文法のシンプルさや単語の点で有利である反面、独特な6種類の声調をマスターするのは容易ではないかもしれません。ベトナム語でのコミュニケーションを考えた場合、多くの単語を習得し、可能な限り文脈を意識して話すことで、声調や発音をカバーする方が実践的と言えるでしょう。外国語学習では、まず、言語の特徴を理解して、コミュニケーションツールとして使えるべく効率的なアプローチを心がけたいものです。

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