学生や受験生にとって、大学や授業を選択するための重要な資料であるシラバス。少子化が進み入学志願者が減りつつあるなか、グローバル化を図る日本の大学では、シラバスを英語や中国語などの外国人留学生を意識した言語で制作することの重要性が高まってきています。今回は、シラバス翻訳の重要性や翻訳発注時のポイントについてご紹介します。

高まるシラバス翻訳の重要性
少子化が進む日本では、大学も海外に向けて広く門戸を開いて、世界中から学生を受け入れる必要に迫られています。また、大学在学中や卒業後に海外へ留学する日本人学生も増えています。大学は、日本に来る外国人留学生と、海外へ留学する日本人学生の両方に対応する必要があり、そのなかでシラバスの翻訳が不可欠な作業となっています。
例えば、日本から海外の大学に留学する場合、日本で履修した科目の単位を留学先で認定してもらうためにシラバスの翻訳を提出する必要があります。履修科目の内容が留学先の大学の入学基準に達しているかを判断する資料となるので、必要な情報を網羅し翻訳することが重要です。
海外からの留学生についても同様で、日本で取得した単位を、帰国後に自国の大学に認定してもらうためにシラバスの翻訳が必要になります。
翻訳を考慮したシラバスの作成
シラバスの作成に関しては、文部科学省が各科目の到達目標と学修内容を明確に記述すること、準備学習の具体的な指示、成績評価の方法と基準の明示などを留意点として挙げているものの、基本的には各大学や教授、講師に任されている状況です。そのため、必要がなければ日本語でしかシラバスを作成しないケースの方が多いでしょう。
しかし、現時点では留学生がいない、あるいは国外に学生を派遣していない大学でも、今後そういったことを行なう可能性は十分にあります。そのときに初めてシラバスの翻訳について考えるのでは時間的に余裕がなく、内容も不十分なものになってしまう恐れがあります。
そこで、シラバスを作成する際には、今後の留学生受入や学生派遣への対応を考えて海外の大学のフォーマットも参考にしながら作成してみることをお勧めします。日本語で作成する時点で海外のフォーマットに準じた形にしておけば、翻訳するときに比較的スムーズに作業を進められます。
例えばアメリカの大学の場合、授業の目的や習得内容、教科書や参考図書、課題の出来や出席率などによる成績の付け方、テストの回数、そして教授のオフィスの所在やオフィスアワー、連絡先など、授業に関する事柄が詳細に記載されるのが一般的です。
シラバス翻訳発注時のポイント
留学生受入や学生派遣といった重要なシーンで使われるシラバスの翻訳にあたっては、専門的かつ学術的な内容が海外からの留学生や海外の大学機関に正しく伝わるよう、質の高い翻訳を実施する必要があります。そのため翻訳会社に発注する際には、シラバス翻訳の実績を持つ、実力の確かな翻訳会社であるかを見極めるのが重要なポイントです。
アークコミュニケーションズは、多くの大学・教育機関との取引実績があり、シラバスの翻訳実績もあります。シラバス以外にも教材や学校案内、教育情報公表資料、教職員規定書、論文など、教育関連の翻訳には幅広く対応しています。
アークコミュニケーションズの教育関連翻訳実績
- 大学 学術論文の英語ネイティブチェック
- 製薬メーカー 企業内論文の日英翻訳
- 大学 学生修士論文の英文添削
- 国公立大学大学院 入学手続き、シラバス 日英翻訳
- 国公立大学 英語版大学案内 日英翻訳、リライト、冊子デザイン、印刷
- 大学系ビジネススクール MBAプログラム 日中(簡)翻訳、日韓翻訳
- 国公立大学 教育情報公表資料(約200ページ) 日英翻訳、DTP、PDF化
シラバス翻訳にお悩みでしたら、ぜひアークコミュニケーションズにご相談ください。