キレイなのに“受難の花”!? パラグアイ国花・トケイソウの意外なルーツ|翻訳会社ブログ

パラグアイとパラグアイの国花について

キレイなのに"受難の花"!? パラグアイ国花・トケイソウの意外なルーツ

こんにちは、ナホです。仕事はスケジュール管理が大事ですよね。私もデスクに時計を置いて、タイムキープを心がけています。

この時計にそっくりな花を咲かせるのが、パラグアイの国花・トケイソウ。

でも昔の人々は、この花から時計とは別の意外なものを連想していたみたいなんです。

トケイソウは"受難の花"!?

短針と長針のように伸びたおしべとめしべ、文字盤のように放射状に開いた花びら......。トケイソウの花はその名の通り、時計にそっくり。でも昔の人たちがこの花から連想していたものは、少し違っていました。

トケイソウは英語で「passion flower」と呼ばれるのですが、これは「受難の花」という意味。花びらが後光、おしべとめしべが貼りつけられたイエス・キリストのようだということで、この名がついたのだそうです。

実際にこの地を訪れたイエズス会の宣教師たちはトケイソウを持って布教をしたとも伝えられているほど、象徴的な花だったのです。

パラグアイに息づくキリスト教の文化

イエズス会の宣教師たちは、このときパラグアイの各地に宣教村(レドゥクシオン)を作って、地元の住民と積極的に触れ合っていたそうです。多数ある村のうちでも南部のトリニダーとヘススにある集落はユネスコ世界遺産にも登録されています。 褐色の石を重ねて作られた教会の内部には美しい彫刻も残され、アートとしても価値の高いものだそう。

特にヘススの宣教村はスペイン人の建築家が建てたため、キリスト教とスペイン・アンダルシアのイスラムの雰囲気が混じった独特の雰囲気が持ち味。入り口に施された美しい花模様の装飾が有名です。

また、ジャグアロンという小さな街にある教会は、天井にトケイソウの実であるパッションフルーツが大きく描かれていることで知られています。当時の人々にとって、トケイソウは自分たちを守り導いてくれるものの象徴。天井という、建物の中でも目立つ場所に描かれたのにも納得ですね。

英語の「passion」の意味は「情熱」だけではない

これまでのお話からも分かるように「パッションフルーツ」のpassionは英語で「受難」の意味。これはラテン語で「苦痛」を意味するpassusから来ているのだそう。

日本では「情熱」や「激情」の意味のほうがよく使われますが、これらの意味はむしろ後から派生したもの。激しい感情は苦しさをともなうということが、その理由なのだとか。

こういった経緯もあり、passionという英語は単に「情熱」だけでなく「怒る」という意味にも使われます。"get into a passion"で「かっと怒る」、"be in a passion"で「激怒している」など用途も豊富。聞き取るときにも場面によってどの意味なのか判断が必要です。注意してくださいね。

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