一言語一語派を形成する言語「アルバニア語」│翻訳会社ブログ

アルバニアの歴史とアルバニア語

一言語一語派を形成する言語「アルバニア語」

アルバニア語

グローバルな仕事に憧れて翻訳業界に飛び込んだ入社2年目のヨッシーです。入社以来、日々の発見と勉強を通して翻訳の奥深さを実感しています。学んだことをしっかりと整理して、着実に進歩し、ブログとして皆さんにご紹介していきたいと思います。

翻訳会社で働くようになって、言語の興味深さを実感することが多くなりました。同じ言語でも地域によって違いが出たり、歴史による影響を受けたり。アークコミュニケーションズは44言語の翻訳に対応していますが、その言語リストを目にしたときから気になっていた言語が「アルバニア語」です。アルバニアと聞いても、漠然と「寒い国」のイメージがあるだけで、アルバニア語は、全く未知の言語です。

そこで、アルバニア語翻訳の案件に関わる日に備えて、アルバニア語について調べてみることにしました。

まずは、基本の基本から。アルバニアってどこ?

「アルバニア」という名前は聞いたことがあっても、アルバニアの正確な位置は知りませんでした。少し調べていくと「ロシアの近く」「バルト3国のあたり」と勘違いしている人も多くいるとのことです。アルバニアは、バルカン半島の西側に位置する東欧の国です。北東はマケドニア、南東はギリシアと国境になります。海を挟んではいますが、イタリアとの距離はたったの72kmしかないそうです。

紀元前3世紀半ば以降はローマ帝国、14世紀にはオスマントルコの支配下にありましたが、1912年のバルカン戦争で独立に至っています。長く続いたオスマントルコによる支配の影響で、ヨーロッパでは珍しく、イスラム教徒が半数を占めているのも特徴的です。ちなみに、漢字ではアルバニアは「阿爾巴尼亜」と記されます。

一言語一語派を形成するアルバニア語

アルバニア語は、ヨーロッパから南・北アジア、アフリカ、南・北アメリカ、オセアニアにかけて話者地域が広がるインド・ヨーロッパ語族に属します。インド・ヨーロッパ語族に属する大抵の言語は、いくつかの大きな言語群に分けられています。よく知られているところでは、英語やドイツ語はゲルマン語派、イタリア語やフランス語はロマンス語派、ロシア語やチェコ語はスラヴ語派のようになります。その中において、アルバニア語は、どの語群にも属さない「一言語一語派」の扱いとなっています。他の一言語一語派の言語である、ギリシア語、アルメニア語と同様、アルバニア語はヨーロッパ諸国において、古くから独立した独自の発展を遂げてきた言語ということになります。複雑な歴史のために、過去にはアラビア文字やギリシア文字、その他さまざまなアルファベットも利用されていましたが、18世紀後半に文字統一の動きが起こり、ローマ字を使った独自のアルバニア語表記が採用され、現在に至っているとのことです。

調べれば調べるほど複雑なアルバニア語

アルバニアの歴史とそれによるアルバニア語への影響に関する基礎知識を学び、興味も高まってきたところで、実際のアルバニア語を見てみると、これが調べれば調べるほど複雑で難解極まりないのです。子音は29もあります。発音に関しては、説明を読んだだけではとても理解できません。発音に特徴があると声調記号などが使われているのかなと思いがちですが、ここもアルバニア語の面白いところで、記号ではなく、2つの文字を組み合わせて1文字を形成するという手段を使っています。例えば巻き舌の「r」は、アルバニア語では「rr」と記されます。「r」がひとつの場合は巻き舌にはしないそうです。発音や文字表記に加え、文法もかなり難解です。「名詞には、主格・属格・与格・対格・奪格の5つの格がある」など、翻訳の際にも、入念なチェックの必要性がありそうです。

翻訳対応の44言語については基礎知識を習得すべし

翻訳対応している44言語の中でも、一番なじみがなかった「アルバニア語」を調べてみることで、なんだか44言語全体を近くに感じるようになりました。これからも各言語の歴史的背景や特徴を整理することで、多言語翻訳の案件に備えていきたいと思います。

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