「グルジア」が「ジョージア」に!!グルジアとグルジア語について調べてみました│翻訳会社ブログ

呼称が「ジョージア」と改まったグルジアとグルジア語について

「グルジア」が「ジョージア」に!!グルジアとグルジア語について調べてみました

グルジア語の翻訳

グローバルな仕事に憧れて翻訳業界に飛び込んだ入社2年目のヨッシーです。入社以来、日々の発見と勉強を通して翻訳の奥深さを実感しています。

先日テレビを見ていたら、ひとりの女性が"I'm from Georgia"と言い、さらに最近の内戦について、彼女の経験を語りだしました。私にとってGeorgiaといえばアメリカの州のことだったので、その女性のロシア系のルックスと内戦の話に違和感を覚えました。そこで、調べてみたところ「ジョージア」が「グルジア」の新しい呼び名であることを知りました。さらに詳しく調べると、グルジアはアジアと欧州の中継点ともなり、世界銀行が発表する「ビジネスのしやすさランキング」でもベスト10に入るそうです。興味も高まり、もう少しグルジアとグルジア語について調べを進めてみることにしました。

国内外のビジネス環境の改善が急激に進むグルジアの昔と今

ロシアの隣国であるグルジアは、そのほかにトルコ、アルメニア、アゼルバイジャンと国境をともにしていて、国の西側は黒海に面しています。ヨーロッパとアジアの十字路に位置しているという利点を生かし、貨物の中継点として発展しているとのことです。古くは、シルクロードの交差路であるグルジアを通って中国の絹が各地へと運ばれていたそう。

外務省のWebサイトによると、国面積が日本の約5分の1の小さな国であるグルジアは、常に多民族からの侵略を受け続けてきたよう。1991年のソ連の崩壊とともに、共和国として独立したとのことです。2008年の北京オリンピック開催中に内戦が勃発し、それにロシアが軍事介入するなど、かなり最近まで情勢不安が続いていたようです。日本では、ロシア語由来の「グルジア」の呼称が使われていましたが、この2008年のロシアとの武力衝突の翌年から旧グルジア政府はロシア語由来のグルジアから英語由来のジョージアへの呼称変更を各国へ要請していたようです。日本政府がこの呼称変更を採用したのが2015年のことなので、日本ではまだジョージアよりもグルジアのほうが、認知度が高いかもしれません。

日経ビジネスによると、グルジア政府は政策として、国内外の企業がビジネスをしやすい環境を整えるということに力を注いでいて、前出の「ビジネスしやすさランキング」では、トップ10に入ってくるほどの成長を見せているそうです。

ジョージア(グルジア)のお役立ち情報

グルジア語情報

まず、「グルジアなび」によれば、グルジア語は、南コーカサス語族と呼ばれるマイナーなグループに属するとのことです。この語族に属するのは、グルジア語のほかにメグレル語、スヴァン語、主にトルコ国内で話されているラズ語しかないとのことなので、あまりなじみがないのも納得です。「日経ビジネス:グルジアは欧州と日本の物流のハブを目指す」内で語られている、駐日大使のレヴァン・ツィンツァゼ氏のインタビューによれば、人類がアフリカからヨーロッパに移動したときに生まれたグルジア語は世界最古の14の言葉にも入るそうです。グルジア文字のもとは、アラム文字というもので、アラム語はイエス・キリストが話していた言語らしいのですが、私には、まるでおとぎ話かなにかのようにさえ思えてしまいます。

今回、はじめてグルジア文字というものを目にしました。学生時代にクラスメートの女の子たちが書いていた丸文字にもどこか似ています。そんな親近感のわく見た目の一方、グルジア語には日本語にはない音が多く存在し、日本人にとっては発音がかなり難しい言語のひとつらしいです。特徴的なのは、言語学的に「放出音」と呼ばれる音のようです。声門をいったん閉じて、息を出さないようにして発声する音とのことですが、発音することはおろか、聞き分けることすら難しそうです。

ビジネス・コミュニケーション情報

DTACジョージア観光情報局によると、グルジアでは、ほとんどの場合、ロシア語も通じるとのことです。また近年では、英語を話す若い人たちも増えてきているようです。とはいえ、グルジア語でのあいさつを覚えて、グルジア語への尊重を表すことはコミュニケーションの突破口になるのではないでしょうか。また、DTACジョージア観光情報局によれば、グルジア人が客人を歓待する宴会では、乾杯が頻繁に行われ、その乾杯のルールにも独特のものがあるとのことです。細かい決まりがたくさんあるようなので、宴会の場では、宴会を取り仕切る「タマダ」と呼ばれる男性の指示に従うのが良さそうです。グルジアが誇る歴史深い「グルジアワイン」の話題はグルジア人とのコミュニケーションの切り札になるかもしれませんね。

「ジョージア」という新しい呼称を通して、深い歴史を尊重する

長くつらい侵略や内戦の歴史を持ちながらも、アジア、ヨーロッパとの十字路に位置するという物理的利点を生かして、ビジネス環境を改善しているジョージア(旧グルジア)。日本での呼称も「ジョージア」に改められ、今後は日本との交流もこれまで以上に増えていってほしいと思いました。

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