カントリーやブルース音楽の聖地・テネシー州|翻訳会社ブログ

アメリカの州:テネシー州について

カントリーやブルース音楽の聖地・テネシー州

テネシー州,ビール・ストリート

こんにちは、料理の味付けは甘めが好きなナホです。

アメリカ・テネシー州の名物は、砂糖をたっぷり使った甘口のバーベキュー。意外にもビールとの相性がよく、この地で花開いたロカビリーやブルースを聴きながら楽しむ州民が多いそう。民衆音楽の聖地として有名な都市・メンフィスを抱えるこの州の地理や文化について調べてみました。

エルヴィスも愛したポピュラーミュージックの聖地

テネシー州はロカビリーやブルース、カントリー・ミュージックなどの民衆音楽が花開いた場所としても知られています。エルヴィス・プレスリーがレコーディングを始めた「サン・レコード」があるメンフィスはロカビリーやブルースの発祥の地と言われ、世界中から音楽ファンが訪れます。

エルヴィス・プレスリーやブルースの父と呼ばれたW.C.ハンディーが音楽活動の拠点を構えたメンフィスは、世界的に有名なギターブランドであるギブソンの工場やメンフィスロックン・ソウル博物館、カントリー・ミュージック殿堂博物館、国際ロカビリー博物館など音楽関係の博物館もたくさんある場所。ほかにも全米最多となる10曲もの州歌が設定されるなど、州をあげて音楽文化の推進がはかられています。

こうした民衆音楽は、それまでは歴然とした差別意識によって断絶されていた白人と黒人の音楽文化が入り混じった結果生まれたと言われています。メンフィスは英語だけでなく世界各国の言葉に翻訳されている"I Have a Dream"の演説で有名なキング牧師が凶弾に倒れた場所としても有名ですが、人種間の平等を説いた彼がここを最後の地として選んだのは、単なる偶然とは思えませんよね。

ちなみに昨年アメリカで公開され、日本でも今年2月に上映されてた映画『ビール・ストリートの恋人たち』のビール・ストリート(Beale Street)も、メンフィスの繁華街の名前です。しかし、映画の舞台はニューヨーク。その上、ビール・ストリートが「ニューオーリンズにある通り」だとされているのです。一体どういうことなのでしょうか。

字幕が誤訳されているのかと思いきや、実は原作者のジェームズ・ボールドウィン自身が小説にそう記しているそうです。ボールドウィンが勘違いをしたのだと思う方もいらっしゃるでしょうが、彼がメンフィスのビール・ストリートを念頭に、「心のふるさと」のような意味で敢えて「ビール・ストリート」の語を使った可能性も否定できません。

なおアメリカ本国でも、ボールドウィンのこの表現を疑問に思う人は少なくないようです。一見不思議な言い回しにめぐり合ったとき、それを文字通り翻訳するか、それともその裏側に隠されている意味を探すか。翻訳者にとって、このような表現はある種の試練だと言えるかもしれません。

独立した3つの地域からなるテネシー州

テネシー州は「東テネシー」「中部テネシー」「西テネシー」の3つの地域に分かれており、それぞれが独立した地理的・行政的特色を持っています。州旗に描かれた3つの星はこの3地域を指しており、3つの地域に分かれていること自体がこの州の大きな特徴と言えるでしょう。

ノースカロライナ州と接する東テネシーは、山脈が連なる岩が多い土地。州内最高地点であるクリングマンズ・ドームもこのエリアにあります。自然のままの山と渓谷を見られる数少ない地として、連邦政府が保護する原生地にも指定されています。

州都のナッシュビルを擁する中部テネシーは、比較的土壌が豊かな地域です。北部はタバコの生産もさかんで、さまざまな種類の野生動物が住むことでも知られています。西テネシーは、音楽の中心地であるメンフィスを経済の中心として発展してきたエリア。テネシー川とミシシッピ川という2つの大きな河川が流れるこの地には湿地が多く、古くから稲作が行なわれてきました。

州開催のバーベキュー選手権はポーク限定!

テネシーはテキサスと並んでバーベキューがさかんな場所。特に肉の部分が骨から落ちてしまうくらいじっくり燻製したポークリブが州の名物で、糖蜜やブラウンシュガーをたっぷり使った甘口の味付けが好まれるのだそう。

メンフィスでは毎年5月に「世界バーベキュークッキング選手権」というイベントが開催され、全米から約200チームが集まってポークバーベキューの腕を競います。開催期間中は専門店以外でもバーベキューが提供され、地域ごとに微妙に異なる味付けの違いも楽しめるそうですよ。

ちなみに日本語では生き物も食材も同じ「豚」ですが、英語では生き物の豚は"pig"、食材の豚は"pork"と呼び名が違いますよね。"cow"、"beef"と変わる牛も同様ですが、実は食材名の"pork"、"beef"はフランス語起源。だから当時のフランス料理であまり使われなかった鶏は、両方英語の"chicken"で変わらないというわけなのだそうです。

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