「バルトの虎」と呼ばれるエストニアとエストニア語について調べてみました│翻訳会社ブログ

「電子政府先進国」エストニアの言葉「エストニア語」

「バルトの虎」と呼ばれるエストニアとエストニア語について調べてみました

エストニア語の翻訳

グローバルな仕事に憧れて翻訳業界に飛び込んだ入社2年目のヨッシーです。入社以来、日々の発見と勉強を通して翻訳の奥深さを実感しています。

つい最近まで「バルト3国はバルカン半島に位置する3国」と信じきっていた私。ひょんなことからこれに疑問を感じて調べてみると、バルト3国とバルカン半島は全くの別物でした。近年の経済発展にちなんで「バルトの虎」とも呼ばれるバルト3国。そのなかでも、IT産業を原動力に経済成長を遂げ、世界初のインターネット電子投票による選挙を実現したエストニアに注目します。

エストニアとその経済成長について

まずは、世界地図でバルト3国と呼ばれるエストニア、ラトビア、リトアニアの位置を確認しました。東にロシア、西はバルト海に面し、そのバルト海を挟んで北にフィンランドがあります。エストニアは3国のなかの最も北に位置するので、バルト海を挟むものの、北の隣国はフィンランドということになります。外務省のWebサイトによると、エストニアの国土面積は日本の約9分の1とのこと。

近年、特に2000年から2007年ごろにかけて経済発展を成し遂げたことがきっかけで、バルト3国は「バルトの虎(Baltic tiger)」と呼ばれるようになりました。日本経済新聞電子版によると、エストニアは、2007年に世界初となるインターネットによる国政選挙レベルの電子投票を実施したとのこと。これは世界中の注目を集め、海外からの視察団も多く訪れているそうです。エストニアの国民はICチップが埋め込まれたIDカードを持っていて、これを使ってインターネットによる投票や公共交通機関の支払いなどを行っているのだとか。1996年に始まった「タイガー・リープ(虎の跳躍)」と呼ばれるプロジェクトにより、すべての学校でインターネットができる環境が整い、国民のITへの理解度を高める基盤になったそうです。

エストニアのお役立ち情報

リトアニア語情報

言語学的にみると、ほとんどのヨーロッパの言語はインド・ヨーロッパ語族に属するそう。ところが、「旅人の旅行記 東欧の迷い方」によると、エストニア語はインド・ヨーロッパ語族ではなく、フィン・ウゴル語族に属し、一番近い言語はフィンランド語になるとのことです。日経ビジネスONLINEによると、エストニアからフィンランドへは船でわずか2時間の距離で、週末にはエストニアにフィンランドからの観光客が多数やってくるのだとか。国境は越えても言葉が近いので、フィンランドの人にとってエストニアは気軽に出かけられる国のようですね。

前出の「旅人の旅行記 東欧の迷い方」のエストニア語情報で驚いたのは、その格変化の多さでした。格変化のない日本語を公用語とする日本人にとって、この格変化はくせ者です。例えば、ドイツ語には4つ、ロシア語には6つの格が存在するそうですが、なんとエストニア語には14もの格があるのだとか! しかしながら、ロシアが隣国であるにもかかわらず、エストニア語で使用されている文字はキリル文字ではなく、ローマ字だそう。その点では、日本人にとって多少はなじみやすいといえるかもしれませんね。

また、エストニア語の特徴の1つともいえるのが、長さが違う3種類の母音があるという点。例を挙げると、「コ」「コウ」に加え、「コウオ」という音が存在するそうです。

最後に、「マイナンバー」の運用開始を控えている日本にとって、見逃せないエストニア情報を見つけたので紹介します。ヒューマンキャピタルOnlineによると、エストニア政府は2015年4月から、外国人向けの電子行政サービス「e-Residency(電子居住)」の正式運用をスタートさせたようです。それにより、インターネットを経由して、日本にいながらにしてエストニア国内に新会社を登記することが可能になるとのこと。かかる時間は、わずか18分とか。

世界が注目する「電子政府先進国」エストニア

エストニアは小さな国でも、IT産業に特化することで世界の「電子政府先進国」としてのポジションを確立させたことになります。日本でも来年の1月から本格的に「マイナンバー」の運用が開始されるように、国政の電子化は世界の動向であるといってもよいのかもしれません。インフラへのITの導入において世界の最先端を行くエストニアは、今後ますます注目を集めていきそうです。

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