食通御用達エリア!? さまざまな料理文化が融合するアリゾナ州
October 28, 2016

こんにちは、おいしいお店探しが大好きなナホです。
特にいろんな種類のものを少しずつ楽しめるバイキングやビュッフェは、本当にいいですよね。3つの州と1つの国(メキシコ)に接するアメリカのアリゾナ州は、まさにそんなグルメの楽しみ方ができるエリア。さまざまな料理の文化が自然に流れ込んできているので、現地さながらの本格的な料理が楽しめると評判なんです。
自然とハイテクが融合するアリゾナ州
アリゾナ州は、アメリカ合衆国の南西部にある州。銅と綿花の生産がさかんで、1980年代に南部サンベルトの一角として発展しました。現在では、ハイテク産業の一大拠点となっています。
アメリカ合衆国の一員となったのは1912年のこと。これは50州のうちの48番目で、本土の中ではもっとも新しい州になります。
アリゾナ州は「フォー・コーナーズ(アメリカ合衆国で4つの州の境界線が1点で交わっている唯一の場所)」を形成する4つの州のひとつとしても有名で、ニューメキシコ州、ユタ州、ネバダ州、カリフォルニア州と接しています。
メキシコのソノラ州とバハ・カリフォルニア州とも国境で接していて、その国境の総延長は約626 km。州の中には、グランド・キャニオン国立公園があり、ほかにも多くの国立の森、公園、保護地域があります。
各国のグルメが楽しめる! アリゾナ州は食通御用達のエリア
アリゾナ州のフェニックス都市圏は、州の中でも大きい街。アメリカ人がもっとも住みたい街のひとつに挙げるくらい人気の都市です。
もっとも、アリゾナ州と聞けば、まず思い浮かぶのは「砂漠地帯」だと思います。そんな暑い場所が、なぜ人気なのでしょうか。実はアリゾナ州は、グルメを楽しむのにもってこいの地域としても有名なんです。
地理的にはメキシコに接していますから、アメリカのどこの都市よりも本格的なメキシコ料理を堪能できます。メキシコ料理特有のスパイスが苦手な人でも、フェニックス都市圏に行くのがオススメ。フランス料理、ジャマイカフーズ、ブラジルの串肉料理(シュラスコ)、トルコのケバブ料理、日本食など、ほかの国の料理を提供する一流レストランが集う街でもあるのです。
アメリカには英語を話さない人もたくさんいる!?
以前アリゾナ州で、「英語裁判」と呼ばれる一風変わった裁判が開かれたのをご存じでしょうか。英語を完璧に話せないアメリカ人女性が市長選に立候補したところ、その会話力を根拠に候補失格とされたのです。この対応を不服として彼女は裁判を起こしましたが、結果は敗訴。その後の州最高裁への上訴もむなしく、主張は棄却されました。
この結果は、多くの州民からの批判を浴びました。たしかにアメリカ合衆国全体の公用語は英語ですが、州レベルでは英語を公用語としているのは、50州のうち31州にとどまるからです。州民感覚からすると実態に即さない判決だ、というわけですね。
特に1980年代以降のアメリカではメキシコからの移民の増加により、スペイン語が第2言語と言っても過言でないほど広まっているのだとか。「アメリカ=国民全員が英語を話している」というイメージは、必ずしも当てはまらないもののようですね。