『カントリー・ロード』が作られた自然豊かな地・ウエストバージニア州|翻訳会社ブログ

アメリカの州:ウエストバージニア州について

『カントリー・ロード』が作られた自然豊かな地・ウエストバージニア州

ウエストバージニア州,カントリー・ロード

こんにちは、自宅ではつい鼻歌を口ずさんでしまうナホです。

『カントリー・ロード』はなかでもお気に入りですが、この曲の歌詞はアメリカ東部にあるウエストバージニア州で作られたものなのだとか。歌詞に歌われている通りの豊かな自然を擁するこの州の素顔を探ってみました。

大山脈の内部にある"山の州"

その名前から想像される通り、もともとバージニア州の一部だったウエストバージニア州。ウエストバージニア州ができたきっかけは、南北戦争にまでさかのぼります。バージニア州は奴隷制度に賛成する南軍側として戦っていたのですが、西側の住民たちは奴隷制度に断固反対。そのためこの地域のみ分離・独立して、州になったというわけです。

英語では"Mountain State(山の州)"の愛称で親しまれているこの州は、アメリカ東北部を約2,600キロもの規模で走るアパラチア山脈の内部に位置する唯一の州。起伏が激しく岩がちな土地を生かして、州内には100以上のゴルフ場がつくられています。アメリカ初のゴルフ場であるオークハースト・リンクスは、とりわけ有名です。

山の間には渓谷があり、付近にはオハイオ川やカノーワ川をはじめとする美しい河川が流れています。州内の河川をすべて合わせると、3万2,000キロにも及ぶというのですから、驚きますね。

川では1年を通して釣りが楽しめるのはもちろんのこと、プレジャーボートや水上バイクなどのスポーツもさかん。アウトドアのレジャーを楽しむにはもってこいの地と言えそうです。

豊かな資源を活かしたエネルギー産業もさかん

ウエストバージニア州はエネルギー産業でも有名な場所。南西部の大きな鉱脈があることもあり石炭の生産量が多いこの地は、石炭焚きの発電所が多いことで知られています。中でもメイズヴィルにあるロングビュー発電所は、アメリカでは抜群の知名度を誇ります。

最近では風力発電や太陽光発電による発電量も増えており、高さ80メートルにも及ぶ風力発電機や大規模な屋上ソーラーパネルも続々つくられているそうです。

『カントリー・ロード』の歌詞はこの州で作られた!

ウエストバージニア州は、音楽が盛んな州でもあります。特に州都のチャールストンにはウエストバージニア文化センターがあり、州の文化の歴史の拠点となっています。この文化センターは、多くの音楽活動を支援したり、主催したりしています。

チャールストンだけではなく、州の多くの都市で、コンサートやダンス祭りなどを開催していることもあり、ウエストバージニアはまさに音楽と芸能の州。 歌手のジョン・デンバーやオリビア・ニュートン・ジョンが歌った『カントリー・ロード』はこの州を車で通ったときの風景を歌ったものとして有名で、英語の歌詞の一節"Almost Heaven(ほとんど天国)"は州民たちがウエストバージニア州の自然豊かな風土を自慢するときにも使われているそうです。

ふるさとを愛する気持ちを歌ったこの曲は国内外の人々の共感を呼び、英語で作られた歌詞は世界中の言語に翻訳されることに。日本でも音楽の教科書に掲載されたり、ジブリの人気作『耳をすませば』に主人公がこの曲を翻訳するシーンが登場するなど、すっかり親しまれていますね。

ちなみに『耳をすませば』で主人公が翻訳した『カントリー・ロード』は、原曲の『Take Me Home, Country Roads』の歌詞とは、実は内容が少し違っています。原曲は故郷であるウエストバージニアの美しさを懐かしんでふるさとに帰りたいと願う歌ですが、日本語版にはウエストバージニアは全く登場せず、ふるさとには帰らないと寂しさを押し殺しながら決意する歌になっています。

つまり『カントリー・ロード』の翻訳は単なる言葉の翻訳ではなく、ウエストバージニアを知らない日本人にも共感できるような、普遍性のある歌詞に作り替える作業でもあったということですね。ウエストバージニアの美しさを歌っている歌が、ウエストバージニア抜きに有名になっているというのは、不思議な話です。

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