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英語のコロン(:)やセミコロン(;)の意味や使い方を翻訳会社が解説

英語のコロン(:)やセミコロン(;)の意味や使い方を翻訳会社が解説
2022-12-13 16:00

私たち翻訳会社がお客様からよくご質問いただくこととして、コロン(:)やセミコロン(;)の意味や使い方があります。これらは日本語には元々はない記号であるため、日英翻訳や英日翻訳の際に「どう解釈すればよいのか」「どうしてここで使われているのか」「英語にした時におかしくないか」といった疑問が湧きやすいものです。また、日本語の文章で使われているコロンなどをそのまま英語でも使うと、意味がおかしくなってしまうこともあります。

今回は、英語のコロンとセミコロンの意味や使い方について解説します。

英語でのコロンの意味や使い方

コロンは「言い換え」、「引用」、「強調」、「補足説明」、「例示」、「要約」といった意味で使われるパンクションです。日本語で表すならば「つまり」、「それは」、「すなわち」といったフレーズを想像していただくと分かりやすいでしょう。それぞれ、具体的な例文と合わせて意味や使い方を説明していきます。

言い換えのコロン

例)I like a wine that's dry, with medium acidity and a medium to full body: a Merlot.

訳)私が好きなワインは、ミディアムからフルボディの辛口で程よい酸味のあるワイン、すなわちメルローだ。

言葉を、別の言葉で言い換える使い方です。日本語でいうと「すなわち」や「つまり」といった接続詞の意味合いに該当します。

引用のコロン

例)As the saying goes: "When there's a will, there's a way."

訳)ことわざには「意志あるところに道は通ず」とあります。

文や名詞句などを引用する時の使い方です。なお、英語では引用部分をクオーテーションマーク(''や"")でくくります。

強調のコロン

例)I visited several countries, dozens of cities and met even more people: it was the experience of a lifetime.

訳)数カ国、数十の都市を訪れ、そこでたくさんの人々と出会えたことは一生ものの経験だ。

強調したい内容がある時にもコロンは使えます。この場合、コロンの後ろに強調したい内容を置きます。例文では「it was the experience of a lifetime(一生ものの経験だ)」が強調されています。

補足説明のコロン

例)I enjoy all sorts of sports: judo, football, rock-climbing, you name it.

訳)柔道からサッカー、ロッククライミングまでスポーツなら何でもやります。

単語やフレーズ、文に関して補足説明をする使い方です。例文の場合、「all sorts of sports(あらゆるスポーツ)」の補足説明として、コロンの後ろに「judo, football, rock-climbing, you name it(柔道からサッカー、ロッククライミングまで、どんなものでも)」が足されています。

例示のコロン

例)The ocean is divided into five different areas: Atlantic, Pacific, Indian, Southern (Antarctic), and Arctic.

訳)世界の大洋は5つあります。大西洋、太平洋、インド洋、南極海(南氷洋)そして北極海(北氷洋)です。

コロンの前にある単語やフレーズに関して、具体的に例を示す使い方ができます。

要約のコロン

例)To quickly summarize: Latin has greatly influenced most languages across Europe.

訳)簡単に言えば、ヨーロッパのほとんどの言語に大きな影響を与えたのがラテン語です。

文の前までに述べた内容などを要約して伝える場合にもコロンを使えます。

英語でのセミコロンの意味や使い方

セミコロンには主な使い方として2つの方法があります。1つが独立節同士をつなげる使い方で、もう1つが単語の列挙などカンマが連続する時に、カンマとは異なる区切りとして使う方法です。

コロンとセミコロンは形が似ているので、英語に慣れていないと同じような意味だと勘違いされることもあります。しかし、基本的には同じ内容同士をつなげるコロンに対して、セミコロンの前後に来る文や単語は同じ内容のものにはならないなど、意味がかなり異なります。

それでは2つの使い方について例文と合わせて説明していきましょう。

独立節同士をつなぐセミコロン

例)Some people prefer working from home; others prefer going to the office.

訳)テレワークを好む人もいれば、出社して仕事をする方を好む人もいます。

物事を対照的に述べたい時に、セミコロンでつなぐ使い方ができます。コロンとは異なり、セミコロンの前後のフレーズには直接的なつながりがありません。

カンマとは異なる区切りを意味するセミコロン

例)In this course, we will analyze the variations between the different translations of The Great Gatsby, as translated by several writers, including the 1957 version by Takashi Nozaki, professional translator of many an American classic; the 2006 rendition by Haruki Murakami, famed novelist best known for works such as Norwegian Woods and Kafka on the Shore; and the latest, 2009 interpretation by Takayoshi Ogawa, a well-respected English literature academic and translator.

訳)アメリカ文学の翻訳を数多く手がけた、野崎孝による『華麗なるギャツビー』(1957年)、『ノルウェイの森』や『海辺のカフカ』などの代表作で広く知られる、村上春樹訳の『グレート・ギャツビー』(2006年)、そして小川高義訳による最新版、『グレート・ギャツビー』(2009年)など、『The Great Gatsby』の翻訳本は複数出ているが、この講座ではその翻訳の違いを分析していく。

この例文では、以下の3つのフレーズがセミコロンで区切られています。

  • the 1957 version by Takashi Nozaki, professional translator of many an American classic
  • the 2006 rendition by Haruki Murakami, famed novelist best known for works such as Norwegian Woods and Kafka on the Shore
  • the latest, 2009 interpretation by Takayoshi Ogawa, a well-respected English literature academic and translator

カンマ(,)とは別にセミコロンを用いることで、より大きな区切りを表現し、長い文章を読みやすくしています。

コロン・セミコロンの有効な活用法

コロンやセミコロンは日本語にはない表現ですが、日英翻訳をする時にはこれらを活用して、原文のニュアンスを再現しようとすることもあります。そのため翻訳会社に翻訳してもらった英文を見てみると、日本語原稿にはないコロンやセミコロンが登場していることがあります。

例)近代日本史は、明治(1868~1912)、大正(1912~1926)、昭和(1926~1989)、平成(1989~2019)そして令和(2019~現在)の5つの時代に分けられる。

訳)The history of Modern Japan is divided in five periods: Meiji, from 1868 to 1912; Taishō, from 1912 to 1926; Shōwa, from 1926 until 1989, Heisei, from 1989 to 2019; and Reiwa, from 2019 to the present day.

このように、コロンやセミコロンが使われるのには、翻訳会社の意図があります。もし、翻訳会社の出してきた翻訳文のコロンやセミコロンに違和感を覚えたり、疑問を感じたりするようでしたら、ぜひ翻訳会社に意図を尋ねてみてください。

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