混乱してしまいがちな英語での数の表現を整理してみよう
October 12, 2021

グローバルな仕事に憧れて翻訳業界に飛び込んだ入社2年目のヨッシーです。入社以来、日々の発見と勉強を通して翻訳の奥深さを実感しています。学んだことをしっかりと整理して、着実に進歩し、ブログとして皆さんにご紹介していきたいと思います。
多言語翻訳のお客様と英語で打ち合わせをするときは、テンポよくコミュニケーションがとれていても、会話の中で翻訳原稿の単語数などの大きな数字が出てくると、まだまだ緊張してしまいます。とはいえ、ビジネスに数字は必須! グローバルな活躍を志すなら、英語の数字に慣れることが大切です。まずは混乱してしまいがちな英語での数字表記を整理してみました。
日本語と英語、数え方の違いを理解
私は大きな数字を英語で言われると、紙に書いたうえで「一、十、百、千、万......」と数えたくなってしまいます。同じ数字なのに、なぜ英語というだけでこんなに難しいものになってしまうのかと思っていましたが、これは数字の成り立ちの違いによるものだということがわかりました。10,000は、日本語だと「一万」になりますが、英語だと「ten thousand」。つまり、1,000が10個ということです。そう、英語には「万」が存在しないのです! 日本語では1万、1億、1兆のように1,000以降は4桁ごとに新しい単位が登場しますが、英語の基本は3桁なのです。下記に1,000以降の数字を整理してみました。
- 千 1,000 a thousand 日本語/英語ともに同じスタート
- 万 10,000 ten thousand 日本語は「万」が登場。英語は「thousand」が10個
- 10万 100,000 a hundred thousand 日本語は「万」が10個。英語は「thousand」が100個
- 100万 1,000,000 a million 日本語は「万」が100個。英語は「million」が登場
- 1000万 10,000,000 ten million 日本語は「万」が1000個。英語は「million」が10個
- 1億 100,000,000 a hundred million 日本語は「億」が登場。英語は「million」が100個
- 10億 1,000,000,000 a billion 日本語が「億」が10個。英語は「billion」が登場
3桁ごとのカンマの位置からすると、英語の数字の方が理解しやすいですね。英語では、このカンマの位置によって"thousand"、"million"、"billion"に変わると覚え、日本語に置き換えて考えるのではなく英語のまま理解する訓練をしようと思います。
ローマ数字のルールを整理
つぎに、翻訳原稿の中にも多くみられるローマ数字のルールを整理してみました。「Ⅰ=1」「Ⅱ=2」「Ⅲ=3」までは問題ないのですが、いつも4になると「Ⅳ」だか「Ⅵ」だかあやふやになってしまうのですよね。ここで一度しっかりとルールを覚えてしまおうと思います。
- 基本となるシンボル:「I=1」「V=5」「X=10」「L=50」「C=100」「D=500」「M=1000」
- 基本の数字の「V=5」「X=10」に1足りない「4」と「9」は、基本の記号の左側に足りない分の「I」を記入する:「IV=4」「IX=9」
- 6、7、8は基本となる「V=5」の右側に足す分の数字「I=1」「II=2」「III=3」を記入する:「VI==6」「VII=7」「VIII=8」
- 2桁以上の数も同様に、基本となるシンボルを組み合わせる
このルールに従うと、XIV=14、XXVI=26、CC=200、MCCXXXIV==1,234のように、どんな数字でもローマ数字で表せます!
いろいろな数の伝え方を確認
最後に、電話番号や住所、金額などを英語で伝える際の読み方とコツです。
1. 電話番号
- 基本的にはひとつひとつの数字をそのまま英語にする
- 「0」は「ゼロ」、または「オウ」と読むことがある 例)日本の110番(緊急通報)にあたる「110」は「ワン ワン オウ」
2. 住所やルームナンバー
- 3桁は最初の数字とそれに続く2桁の数字に分ける 例)510→five ten
- 4桁は2桁+2桁に分ける 例)2378→twenty three, seventy eight
3. 金額(ドル)
- 基本の単位は、dollar(ダラー)とcent(セント) 例)1ドル=100セント
- 単位を省いて読むことが多々ある 例)$1.50 (one dollar and fifty cents ):one fifty 例)$51.83(fifty one dollar and eight three cents):fifty one, eighty three
4. 混乱してしまいがちな数字の識別法
- 「15:one five」、「50:five zero」とすることで読み分け、聞き分けの混乱を避ける
ルールやコツを習得して、英語の数字に慣れる!
英語を日本語に置き換えて考えるのではなく、英語は英語のまま理解する必要性を改めて感じました。これらの違いを理解したうえで、基本のルールを頭に入れて、英語の数字にスムーズに対処できるようになりたいと思います。
お問い合わせ
翻訳サービスについてのお問い合わせはこちら