「強引に押し通す」イメージは洋の東西を問わず │ アークコミュニケーションズ翻訳会社の社長ブログ

マリコの経英~楽しく正しく新しい翻訳会社の経営「「強引に押し通す」イメージは洋の東西を問わず」

「強引に押し通す」イメージは洋の東西を問わず

マリコの経英,ブルドーザーとホイールローダーの違い

「ブルドーザー」と「ホイールローダー」を英語で言うと

今回は、ITmediaのブログ「マリコ駆ける!」で書いた「ブルドーザーとホイールローダーの違いって知ってる?:この知識を仕事になんとか活かせないものか・・・」という記事から、あらためて「ブルドーザー」と「ホイールローダー」の英訳について取り上げてみたいと思います。

「ブルドーザー」の英訳「bulldozer」は、建設機械としての「ブルドーザー」を示す以外にも日本語と同じく「強引にコトをなす」という意味があります。その場合、「bulldozer」という名詞ではなく「bulldoze」という動詞を使うのが一般的なようです。

「bulldoze」の本来の意味は「ブルドーザーで建物を壊す」または「ブルドーザーで整地作業をする」ということですが、比喩的には「強引に押し通す」「強引に突き進む」という使い方もされています。こうした比喩表現は日本語と変わりませんね。

ちなみに「bulldozer」という言葉は、もともと19世紀に「水平鍛造機」という意味で使われていたもの。さらにアメリカでは、「bull(雄牛)」と「dose(薬などを飲む)」を組み合わせているので「雄牛にも効く薬の量」を表し、転じて「いやというほど飲ませる」罰としての意味合いから、「脅迫」や「弾圧」を示していたといいます。

19世紀のおわりには「雄牛の力で壁や邪魔者をふっ飛ばす」ということも意味し始めました。建設機械としての「ブルドーザー」の名の由来は、どうやらここらへんにあるようですね。同じころ、「雄牛2頭の勝負で勝ちを決める」ように「強者が勝敗を決める」という意味で、いま使われている「bulldoze」の比喩的な表現にもなりました。

一方の「ホイールローダー」。英語では「wheel loader」ですが、現在では、「front loader」や「front end loader」「loader」という言い方が一般的なようです(ほかにも「payloader」「skip loader」「skid-steer loader」など多くの表現があります)。

ブルドーザーとホイールローダーの違いって知ってる?

ブログを書いた当時、2歳になった息子は建設機械オタクでした。マニア向けの建設機械の本を買ってあげたら、写真をわたしに見せては「これな~に?」と聞きます。写真には説明が書いてあるので、わたしはそれを読んでかろうじて威厳を保っていました。

ある時、「これな~に?」攻撃に対して、適当に「ブルドーザーでしょ」と答えたら、「違う!」と叱られたのです。確かに本をよく見ると、「ホイールローダー」と書いてあります。そもそもわたしにはブルドーザーとホイールローダーの違いなどわかりません。

「同じようなものじゃない?」と息子に言うと、まだ上手に話せない息子がジェスチャーで違いを教えくれました。「ガ~ッ」と言いながら縮めた手を前に伸ばす=ブルドーザーは前についているブレードで土を押し出す。「グ~ッ」と言いながら伸ばした手を下から上に持ち上げる=ホイールローダーは前についているブレードで土をすくって持ち上げる。

そういう違いだったのか......。

その晩何気なくお風呂を覗いたら、夫と息子が2人で仲良くブルドーザーとホイールローダーのおもちゃで遊んでおり、指導者はここにいたのかと納得がいきました(笑)。

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